警察は土日休み?【そんな訳ねぇ理由を元警察官が解説します】

私が警察官時代、一般人からよく「警察は土日祝日休みでしょ?」と言われる事がありました。

結論から申し上げると、

そんな訳ねぇです

勘違いされている方が多いようですので、警察のお休み事情について今回の記事では解説していきます。

目次

基本的には、土日祝日休みです。

刑事課員や交通課員等の「内勤」と呼ばれる警察官は、公務員ですので大体8時〜17時までが正規の勤務時間で、土日祝日はカレンダー通り休日です。

確かに休日ですが、一般企業の会社員と同じで完全にプライベートの時間になるのかと言えばそうではありません。

その理由は、
仕事量が多すぎて休日出勤が当たり前
ガサ
呼び出し
接待ゴルフ
の4点です。

全て私が実際に体験した話ですので、詳しく解説していきます。

仕事量が多すぎて休日出勤が当たり前

内勤員になると、事件を捜査する事になります。

刑事事件では、被疑者を検察庁に送検してから最長20日間以内に警察の捜査を終結させる必要があります。

この一つの事件を片付ける為にも色々な捜査を行う必要があるので、全然20日じゃ足りない位です。

その上、時期によっては「神様がイタズラしてるんじゃないか」と思う位事件が重なる事があります。

そうなると、平日に夜遅くまで仕事するのは普段も当たり前にやっていますが、

せっかくの休日だしリフレッシュしよう

なんて思って土日を休む事なんて出来ません。

そもそも、係長や課長が土日であろうが出勤して仕事しているので、若手の警察官が家でゴロゴロしている訳にも行かず、休日出勤する羽目になります。

ガサ

ガサとは、捜索差押の警察用語で、警察24時とかで強面の犯罪者が、
令状もってこいや!!
って叫んでいる場面を見た事があると思いますが、その令状によって被疑者の身体や車内・自宅内を強制的に捜索する事です。

警察24時のやつは、職質した相手が覚醒剤であったり大麻を所持・使用している疑いが高い場合に、裁判所から令状を発布してもらって、捜索差押している場合が多いです。

それ以外にも捜査対象者になっている被疑者の家に行って、捜索差押令状を提示してガサを行う場合もあります。

被疑者の行動パターンによって執行する場所やタイミングが変わるのですが、間違いなく被疑者がいるタイミングでやらないと勘付かれて最悪の場合逃走されてしまいます。

なので、基本的には仕事終わりとか休日で家にいるタイビングを狙います。

よって、ガサを行う日が土日なんて事はザラにあります

そうなると、土日に休むなんて事は出来ませんし、ガサを行った結果被疑者を逮捕する事が多いですので、そのまま刑事事件の手続きを行います。

となると、休む暇なんてある訳ありません

呼び出し

全ての警察官が恐れているものが、この呼び出しです。

規模が大きい警察署や本部の場合は、勤務員のみである程度忙しくても対応が可能です。

問題は、事案が多発する地域なのに小規模な警察署の場合です。

こういう小規模な警察署に配属されると、間違いなく呼び出されます

私が勤務していた警察署は繁華街にありましたし、規模の大きい警察署でしたので頻繁に呼び出しを食らう事はありませんでした。

それでも、不思議な事にデカい事件や事故が連発する時期が存在しまして、そういった時期は呼び出しが多かったです。

勿論休日で遊んでいたり夜の街で飲み歩いていた時に呼び出される事もありました。

接待ゴルフ

年配の警察官は何故かゴルフ好きが多いです。

私が勤務していた警察署でも同じです。

毎日地獄のようにクソ忙しい生活を送っている中で待ちに待った休日が訪れたとしても、上司がゴルフコンペを開催しやがります

任意参加という名の強制参加でした。

別に私自身、ゴルフという競技自体は好きでしたし、同期生と打ちっぱなしやゴルフ場回ったりしていました。

でも、上司と行くゴルフは全く楽しくありません

良く言われるような「目上の人間より高いスコアを出してはいけない」という暗黙の了解は存在しませんでしたが、それでもやっぱり気を遣います。

休みなんだから気を遣わなくていいよ

と言ってくれますが、そもそもプライベートの時間に上司と過ごす事自体がストレスです。

恐らく同じような境遇にいる方は分かると思います。

はっきり言って上司と休日に過ごすのは休日では無く業務です。

この記事を読んでくださっている立場のある方に一つ私からお願いです。

親切心で部下をゴルフに誘っているとは思いますが、大抵の人間は上司と休日を過ごすのはストレスですので今すぐ辞めてください。

交番のお巡りさんはそもそも土日休みじゃない

これまで説明したのは、刑事や交通課員等の内勤の話です。

交番のお巡りさんのような三交代勤務をしている警察官は、そもそも土日休みではありません

この図にあるように、主な勤務は当直勤務です。

これが三日のサイクルで繰り返されるので、休日は土日のどちらかになる事もあれば、平日の場合もあります。

一見勤務時間が長そうに見えるこの三交代勤務ですが、私はこの世で一番楽な勤務形態だと思っています。

だって、普通に考えて8時30分から翌日の8時30分(退勤できるのは大体10時)まで勤務したら、二日後まで休みです。

休日に日勤が入っていたとしても、十分プライベートの時間は確保できます。

なんなら、当直を年休なり特別休暇取得すれば、ほぼ5日間休暇です。

そして一ヶ月に1回は休暇を取れる(幹部が鬼畜な人なら取れない場合もある)ので、毎月5日連続して休日です。

マジで楽でした

まとめ

今回は、警察が土日休みな訳ねぇ理由を、元警察官が解説しました。

公務員なら休日が充実しているから警察になりたい」と勘違いしている人がいたら、今すぐ警察になる事を諦めた方がいいです。

そもそも、そんな理由で警察官になったらどちらにせよ潰れます。

とは言っても、土日出勤すれば代休が貰えたり課長から「ゆっくり出勤してきていいよ」と言われる事もありますし、暇な時期なら普通に土日休みです。

その貴重な土日休みでさえ、地獄の接待ゴルフが入る事が私は多々ありました。

何が言いたいかというと、本気で警察官として仕事をしたいなら、ある程度プライベートを捨てて仕事人間になる覚悟を持った方がいいという事です。

でないと、私みたいに中途半端な時期に退職しかねません。笑

こちらの記事では、「警察がストレスの多い職業である理由」について、具体的なシチュエーションも紹介しながら解説していますので、興味があれば一読してみて下さい。

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この記事を書いた人

元警察官。警察組織の内情や、
理不尽な労働環境で消耗しないための考え方を発信しています。

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