警察官になるメリットについては、
安定していること。
社会的信用があること。
給料が大きく下がる心配がないこと。
その話は、こちらでまとめています。
→【警察官になるメリット】
それは事実です。
私も、それを理解した上で警察官になりました。
そして、7年間続けました。
それでも私は辞めました。
単純に私の能力が足りなかったのかもしれません。
ですが一番の理由は、
警察官という職業を続けるために支払う“代償”を、私は受け入れきれなかったからです。
この記事では、私の実体験をもとに、警察官になるデメリットを具体的にお話しします。
安定という代償
警察官の給料は、極端に高いわけではありません。
ですが、極端に低いわけでもありません。
私が7年目のときの手取りは、だいたい30万円程度でした。
高卒でこれだけもらえて、しかも潰れる心配はほぼ無い。
世間的に見れば、十分“安定”です。
当時の私も、それを理解していました。
ですが、続けていくうちに考えるようになります。
「この先も、だいたい同じような金額をもらいながら歳を重ねていくのか。」
昇任すれば多少は増えます。
ですが、日々の努力や成果がそのまま収入に反映される世界ではありません。
どれだけ働いても、
どれだけ残業しても、
給料は大きくは変わらない。
安定しているということは、
可能性もある程度固定されるということでもあります。
私はそれが、次第に息苦しくなりました。
安定が悪いわけではありません。
ただ私にとっては、
その安定は“守り”ではなく、少しずつ“檻”に近づいていきました。
組織文化と上下関係
警察という組織は、上下関係が非常に強い世界です。
命令系統が明確であることは、組織としては合理的です。
ですがその一方で、上に逆らえない空気が常にあります。
私が刑事課にいた頃の直属の上司は、
「昔はこれが普通だった」
「俺の時代は一ヶ月家に帰れないのは当たり前だった」
「刑事は家庭を壊してから一人前だ」
そう本気で言う人でした。
冗談ではありません。
本気でした。
誰も歯向かわない。
課長も見て見ぬふり。
係長の言葉は絶対。
評価も、能力だけで決まるわけではありません。
幹部にどう見られているか。
誰に気に入られているか。
そこが無関係とは言えない世界です。
自分を押し殺してでも組織に合わせられる人は、生きやすい。
ですが、違和感を抱いてしまう人にとっては、
少しずつ心を削られる環境でもあります。
私は後者でした。
家庭と時間を削る仕事
警察の仕事は、時間を選びません。
交番勤務であれば三交代制なので、比較的まとまった休みがあります。
ですが、刑事課や内勤に入ると話は別です。
定時は一応17時です。
ですが、その時間に帰れることはほとんどありませんでした。
日付が変わるまで署に残ることも珍しくない。
休日も関係ありません。
大きな事件が発生すれば、呼び出されます。
私は休日にパチンコを打っていて、確変に入った瞬間に呼び出されたことがあります。
台を譲って、そのまま署に戻りました。
笑い話のようですが、当時はそれが普通でした。
家庭を持っていれば、話は変わります。
旅行中でも、子どもの行事中でも、呼び出される可能性はあります。
せっかく家を建てても、異動で単身赴任になるケースは珍しくありません。
警察官が家庭を壊したいわけではありません。
ですが、仕事を優先する場面が続けば、関係が悪くなることもあります。
これは、警察を選んだ代償の一つなんです。
まとめ
ここまで、警察官になるデメリットを書いてきました。
安定の裏側。
強い上下関係。
評価と人間関係の密接さ。
削られていく時間。
どれも、入る前から何となく分かっていたことかもしれません。
ですが、実際にその中で働いてみると、想像していたものとは少し違いました。
警察官という仕事は、
プライベートや人生の自由を制約される職業です。
それでもなりたいと思えるなら、
きっとあなたは向いている人です。
私は、違いました。
だから辞めました。
警察官になることが正解かどうかは、他人が決めるものではありません。
ただ、メリットだけでなく代償も知った上で選ぶべき職業だとは思っています。

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