「元警察官」は転職で有利にならない|それでも警察を辞めるなら目的が必要な理由

皆さんは、
「元警察官」という肩書きがあると、 転職活動で有利になると思いますか。

確かに、
一定の信頼は得られるかもしれません。

ですが、
結論から申し上げると、
「元警察官」という肩書きを 必要としてくれる会社は、 ほとんど存在しません。

これは、
警察官として
真面目に働いてきた人ほど、 受け入れ難い現実だと思います。

そして、
この現実を知らないまま警察を辞め、
転職でつまずいてしまう元警察官を、
私は何人も見てきました。

この記事では、
なぜ「元警察官=有利」という幻想が生まれ、 なぜそれが通用しないのか。

その理由を、
元警察官の立場から、 構造的にお話しします。

目次

なぜ「元警察官」は転職市場で評価されないのか

これは私自身が、
警察官を辞めようと決め、 実際に転職先を調べ始めた時に 強烈に痛感したことです。

結論から言うと、
「元警察官」という肩書きを、 世間はほとんど求めていません。

お恥ずかしい話ですが、
当時の私は
完全に世間知らずでした。

元警察官なら転職先に困らないだろう。

どこかで、
根拠のない安心感
持っていたんです。

ですが、
現実はまったく違いました。

私を含め、
多くの元警察官にとって 転職先の少なさは、 想像以上に厳しい現実です。

そこでここからは、
なぜ「元警察官」という肩書きが 転職市場で評価されないのか。

私自身の実体験を踏まえて、
具体的に解説していきます。

社会が求めているのは今すぐ使えるスキル

正直、
警察官として働く中で身につけたスキルの多くは、 警察業界でしか通用しません。

例えば、

・パトカーの走行技術
・司法書類の作成要領
・取調べの進め方
・制圧技術や体力

これらは、
警察官として働く上では 間違いなく重要なスキルです。

ですが、
一歩外の世界に出た瞬間、 ほとんど必要とされなくなります。

なぜなら、
社会が求めているのは、

「今すぐ使える」 「その会社でも再現できるスキル」

だからです。

生活水準を簡単に落とせない

警察官は公務員です。
安定している上に、 給料もそこそこ高い。

私は工業高校出身で、
今でも同級生と関わりがあります。

給与や待遇の話をしてみると、
やはり警察官だった私の方が 高い給料をもらっていました。

その結果、何が起きるか。

警察を辞めた後も、 生活水準を簡単に落とせなくなるんです。

この状態で求職活動をすると、
条件に合う会社が ほとんど見つかりません。

実際、
警察と同程度の給料をもらえる会社が
まったく無いわけではありません。

ただし、

・かなりの肉体労働
・明らかに労働基準法を無視している環境

こういった職場が
大半です。

もし、
プログラミングや動画編集などの
汎用スキルを持っていれば、

同水準の給料で、
もっと働きやすい環境
選べたかもしれません。

ですが現実は、
警察でしか使えないスキルしか 持っていない。

その結果、
自分の市場価値に見合った仕事しか 選べなくなるのです。

民間企業で評価される実績が無い

警察組織の中では、
私はそれなりに
実績を積んできたつもりです。

例えば、

・シャブ中の職務質問検挙
・所持品検査での大麻検挙
・侵入窃盗犯の現行犯逮捕
・プッシャーを芋づる式捜査で検挙に貢献

実際、
本部長賞与をもらったこともあります。

ですが、
これらの実績が評価されるのは 警察組織の中だけです。

民間企業では、

「へー、すごいですね」

とは言われても、
採用の判断材料には 一切なりません。

企業が見ているのは、
ただ一つ。

「この人は、うちの会社で何ができるのか」

自社で使えない実績は、
どれだけ立派でも 無意味に近い。

これが、
元警察官が転職市場で 評価されにくい現実です。

それでも警察を辞めるなら「目的」が必要

ここまでの記事を読んで、

警官

この人警察辞めるなって言いたいの?

そう感じた方も
いるかもしれません。

ですが、
私は警察官として
約7年間勤務した後、 実際に警察を辞めた人間です。

警察を辞めること自体を、
否定しているわけではありません。

ただし、
一つだけ
はっきり言えることがあります。

警察を辞めるなら、 「目的」が必要です。

目的があるなら警察を辞めるべき理由

この記事内でも
何度か触れていますが、

警察官を続けるか、
辞めるかを判断する基準は、
「死んだ時に後悔するかどうか」
だと、私は思っています。

もしあなたに、
警察を辞めてでも やりたいことや 達成したい目標が 明確にあるのなら、

むしろ、
警察官を続けることの方が
後悔につながる可能性があります。

その場合、
辞めるという選択は 間違いではありません。

「キツいから」「嫌だから」だけで辞めるのは危険

一方で、

・仕事がキツい
・限界を感じている
・警察が嫌になった

こうした理由だけ
警察を辞めてしまうと、
かなり厳しい現実が待っています。

これまで説明してきた通り、
「元警察官」という肩書きを 必要としてくれる会社は、 ほとんどありません。

その結果、
一度は警察を辞めたにもかかわらず、

別の都道府県警で、 再び警察官採用試験を受ける人が、
一定数存在します。

これは、
決して珍しい話ではありません。

目的が明確なら、警察辞めた後も生き残れる

私は警察を辞めた後、
農業に挑戦して失敗し、
精神的にも、経済的にも かなり追い込まれた時期がありました。

それでも、
ここまで生き残れた理由は一つです。

すべての責任を自分で背負って、 ビジネスをやる。

この目的が、
最初から明確にあったからです。

文章では語り尽くせないほど、
失ったものもありますし、
背負ったものもあります。

それでも、
達成したい目的が はっきりしていれば、

どんな逆境が来ても、
前に進むことはできます。

まとめ

「元警察官」という肩書きは、
転職市場ではほとんど武器になりません。

警察官としての実績や経験は、
警察組織の中では評価されても、
民間ではほぼ通用しないのが現実です。

だからこそ、
警察を辞めるなら目的が必要です。

・警察を辞めて何をしたいのか
・なぜ今辞める必要があるのか
・この選択を死ぬ時に後悔しないか

これを自分の中で整理できているなら、
警察官を辞める選択は決して間違いではありません。

「元警察官」という肩書きは、 転職市場では、 ほとんど武器になりません。

警察官としての実績や経験は、
警察組織の中では評価されても、 民間企業では、 ほぼ通用しないのが現実です。

だからといって、
警察を辞める選択が
間違いだと言いたいわけではありません。

ただし、
辞めるなら「目的」が必要です。

その判断基準は、
「死んだ時に後悔しない選択かどうか」。

この軸を持った上での退職なら、
警察を辞めた後も、
必ず自分の人生を前に進めます。

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この記事を書いた人

元警察官。警察組織の内情や、
理不尽な労働環境で消耗しないための考え方を発信しています。

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