警察嫌いな人に対して元警察官の私が思う事【辞めてから客観的に感じた事を正直に話します。】

現職時代、批判される事はあっても感謝される事は滅多にありませんでした。
それほど、警察は国民から嫌われています。
私が警察官なりたての頃は、「こんなに嫌われてたの?」と思う程でした。
しかし警察官を辞めた立場として客観的に考えてみると、嫌われて当然です。
何故かと言うと、逆に好かれる要素が無いからです。
勿論、犯罪被害に遭った被害者が警察によって救われたり、行方不明になった家族を発見したら感謝されます。
でもそれ以上に取締りや職質によって嫌な思いをする人の方が多いです。
その上、現在不祥事も多い警察ですから、信頼もダダ下りです。
このような状況も相まって、警察は嫌われるのです。
そこで今回は、警察嫌いな人に対して思う事を元警察官の私がお話しします。
警察嫌いになっても仕方ない理由
私は、国民が警察嫌いになる理由は5つあると思っています。
それぞれ、詳しく解説します。
違反取り締まり

警察から切符を切られた経験がある人が警察嫌いになるケースは多いです。
中には、
「交通ルールを破った自分が悪い。」 と反省してくれる人もいます。
でも圧倒的に不満を持つ人の方が多いです。
私は現職時代、違反をゴネる違反者に対してこう思っていました。
「いや、お前が違反したんだから悪いんだろ。」
「八つ当たりしてくんなボケ。」
確かに、警察目線からしたら誰でもそう思います。
だって反則通告制度のおかげで切符処理で終わっていますが要は法律違反を犯しているのですから。
大前提として、違反者を擁護するつもりはありません。
ですが、仮に自分が納得していない状況で切符を切られたと考えると、警察に不満を感じても仕方無いと思います。
もし否認したとしても、殆どの場合違反点数は加算されますし、もし切符を切られている瞬間が仕事中だったとすると、警察に時間を奪われている訳です。
勿論違反をしなけりゃ良かっただけの話ですよ?
その上で、違反した結果反則金と違反点数をプレゼントされた挙句時間も奪われたら警察嫌いなって当然だと思います。
職質

職質経由で警察嫌いになるパターンもよくあります。
だって犯罪を犯していない人目線で考えると、何も悪い事していないのに所持品検査や免許証の提示に応じなければいけない訳ですから。
しかも、私の上司がそうでしたが、職質に協力してもらっている立場なのに、終了後お礼も何も言わずにスタスタ帰ってしまうような態度の悪い警察官もいます。
そういう警察官に職質された経験がある人は、警察官に対して悪い印象が植え付けられます。
一緒に職質している私でさえ、上司に対して怒りの感情を覚える程ですから、職質を受ける立場からしたら相当だと思います。
更に、今の時代職質状況がネット上で拡散されています。
そういった動画の職質は本当にめちゃくちゃです。
正直違法職質なんじゃないかと思うものまであります。
このSNSの普及がより警察嫌い人口を増やしているんじゃ無いかと私は思います。
警察官の対応方法
警察は、110番通報があったらどんな現場でも自分の意思とは関係無く対応しなければなりません。
例えば、駐車苦情。
この駐車苦情は、大体2パターンに分かれます。
それは、
①駐車違反に該当するもの。
②駐車違反に該当しないもの。
です。
①の場合は、駐車方法に沿って切符処理を行えば、通報者は納得してくれます。
しかし、②の場合は警察として出来る事は車の所有者に移動を促す事しかできません。
そうなると、通報者と車の所有者から苦情を言われる事があります。
通報者は、
「警察は法律上問題無かったら何もしない。」
という批判を言ってきますし、 車の所有者からは
「違反していないのになんで動かす必要があるんだ。」
と反抗してくる事があります。
確かに、どちらの言い分もわかります。
結局、法的強制力が無い事柄に関しては警察として出来る事は何もありません。
この民事不介入という部分が、警察に対する不満を募らせるのです。
この「警察は何してくれない」という批判コメントを受ける事は結構多かったです。
態度の悪い警察官

警察は、高卒・大卒ストレートで入る人が殆どです。
そして、警察の常識って社会の非常識と言われています。
それは一般人に対する態度でも顕著に現れます。
例えば、初対面の人間に対しては年齢関係無く敬語で会話をするのがマナーです。
しかし、いきなり警察官という犯罪を取り締まる権力を得た若者は、誰であろうとタメ口で会話をする馬鹿野郎が結構います。
実際、私の後輩と交通取り締まりをした時、違反者に対して私の後輩が、
「あそこ一時停止掛かっているの見えてた?」
「運転手さん違反だから免許証出して。」
と、当然のごとくタメ口で偉そうに話しかけた事がありました。
案の定違反者は、年下の若造警察官にタメ口訊かれてブチギレました。
警察官という身分を手に入れた人は、このように一般人に対して舐めた態度を取る傾向があります。
だからこそ、
「警察官は偉そう。」
「態度が悪い。」
と思われてしまうのです。
恐らくですけど、警察官が他の一般企業では使い物にならないと言われている要因の一部はここにあると思います。
多発している不祥事
警察官による盗撮等の犯罪行為・組織的隠蔽等、現在様々な不祥事が報道されています。
警察は弱い者を助け悪人を退治する正義を求められているにも関わらず、こう言った不祥事は国民からの信頼を裏切ります。
鹿児島県警の隠蔽事件が話題になりましたが、過去にも警察の隠蔽は発生しています。
例えば、沖縄警察署襲撃事件。
あれは当初、警察官が故意に少年の眼球を破裂させたものでは無いと報道されていましたが、後の捜査によって警察官の故意である事が判明しました。
結果、少年集団が襲撃する事になったのです。
ニュースだけみたらメディアの印象操作で襲撃した奴らが悪者のように映っていますが、実際に糾弾していたのは警察の隠蔽に対してです。
しかし、隠蔽行為自体は圧力が掛かったのかしりませんがあまり報じられる事はありませんでした。
このように、警察のもみ消しをする事についても、批判が集まります。
結果的に、国民は警察を信用しなくなります。
私も、警察の隠蔽体質については批判的な立場です。
この体制を改めない限りは、国民からの信頼は一向に回復しないと私は思っています。
全ての警察官がクソな訳では無い。
警察の悪い部分だけ取り上げられる事がおおいのですが、全ての警察官がクソな訳ではありません。
本当に犯罪を憎んで被害者の為に命を賭けて仕事に取り組んでいる警察官もいます。
警察官を辞めた今でも、その方達に対しては尊敬しています。
逆に、クソ警察官のせいで警察全体のイメージが下がっている事に対して私は腹立っています。
でも、組織というのはそういうもので、一人の失態が全体の信用失墜に繋がってしまうのです。
実際、警察の不祥事が報道された時、何の関係も無い私が一般人からブチギレられた事があります。
当時は、「俺に八つ当たりするなよ」と思っていました。
でも今考えてみると、組織の一員として働くという事はこういう事だと理解できます。
まとめ
今回は、警察嫌いの人に対して思う事、元警察官の立場から話させてもらいました。
警察官時代は正直、警察嫌いの人に対して怒りの感情しかありませんでした。
しかし、辞めた立場になって客観的に考えてみると、ここまで警察嫌いな人が多い理由も今は理解できます
切符や職質に関しては、正当な業務を執行している結果ですので仕方ないところはありますが、警察官一人一人の一般常識であったり、不祥事が連続している事に関しては改善していかないといけない問題だと思います。



元刑事で尊敬する人が結構いますね
筋が通ってて頭の回転も速い 視野が広い人なら情報を多く持ってますし こちらも勉強になりますよ
あはり組織 日本は権力者の後ろにカルトだったりCIAだったりそういった世界権力が付いてますから
縦社会で逆らったら怖いですから
どうしようもないんですわな
しかしだからといってそういった輩にへえこら媚びててめえだけうまい汁啜ろうという保身的な人も多いのが困りものですな
倫理観や正義があるならそんな権威に毒されてる組織やめて自警団に努めるべきだと思いました
残念ながら、うまい汁啜ろうとしている警察官は沢山います。
不祥事が目立っているのもこういった信念の無い税金泥棒を放置しているからだと私は思います。