警察嫌いな人に対して元警察官の私が思う事【辞めてから客観的に感じた事を正直に話します。】

現職時代、批判されることはあっても、感謝されることは滅多にありませんでした。

それほど、警察という職業は国民から嫌われやすい存在です。

私が警察官になりたての頃は、
「こんなに嫌われていたのか」と正直驚きました。

ですが、警察を辞めた今、客観的に考えてみると
嫌われるのも無理はないと思っています。

なぜなら、警察という存在は「好かれる構造」になっていないからです。

犯罪被害に遭った人や、助けを求めている人からは感謝されることもあります。

しかしそれ以上に、取締りや職務質問などによって、不快な思いをする人の方が圧倒的に多いのも事実です。

その上、不祥事や隠蔽体質が報道されれば、信頼は一気に崩れます。

では、なぜここまで警察は嫌われるのか。

今回は、元警察官という立場から、
**「警察が嫌われる構造」と「嫌いになる心理」**について整理してみたいと思います。

目次

なぜ警察は「嫌われやすい職業」なのか

警察という仕事は、基本的に“強制力”を伴います。

交通違反の取締りも、職務質問も、通報対応も、相手の意思とは関係なく介入する場面が多い。

人は、自分の自由を制限されると、不快になります。

たとえそれが法律に基づいた正当な行為だったとしてもです。

つまり、警察という職業は、構造上**「誰かを不快にする仕事」**なのです。

これがまず大前提です。

私が現職だった頃、感謝されることも確かにありました。

ですがそれ以上に、批判や怒りを向けられる場面の方が圧倒的に多かった。

そのときは
「法律通りにやっているだけなのに」としか思えませんでした。

ですが今は違います。

嫌われるのは個人の性格だけではなく、
職業そのものの構造によるものだと理解しています。

嫌われる理由①「強制力を持つ存在だから」

警察は、法律に基づいて強制力を行使できる数少ない職業です。

そしてその強制力は、多くの場合相手の意思とは関係なく発動されます。

どれだけ納得していなくても、
その場では従わなければならない。

この構造が、人の感情と衝突します。

交通違反の取り締まり

警察から切符を切られた経験がある人が、警察嫌いになるケースは多いです。

中には
「自分が悪い」と受け止める人もいます。

ですが現実は、不満を持つ人の方が圧倒的に多い。

現職時代、私は違反をゴネる人に対して
内心では「違反したのはあなたでしょう」と思っていました。

法律上はその通りです。

ですが今は、少し違う視点もあります。

納得していない状況で切符を切られ、
反則金を払い、
点数を引かれ、
時間まで奪われる。

いくら正当な取締りでも、感情が納得するとは限りません。

警察は正当でも、感情は正当化されない。

ここにズレが生まれます。

職務質問

職務質問も、警察嫌いになるきっかけの一つです。

なぜなら、何も悪いことをしていない人に介入する行為だからです。

犯罪をしていない立場からすれば、
「なぜ自分が止められなければならないのか」と思うのは自然です。

法律上は任意でも、断りづらい空気はあります。

さらに問題なのは、警察官側の態度です。

協力してもらっているにも関わらず、お礼も言わずに立ち去る警察官もいます。

「協力してもらっている」という意識が薄い人間も存在する。

受ける側からすれば、不信感が残るのは当然です。

正当な職務であっても、感情は正当化されません。

ここに職務質問が嫌われる構造があります。

嫌われる理由②「期待と現実のズレ」

多くの人は、警察に対して
**「困ったら助けてくれる存在」**という期待を持っています。

ですが現実は、法律で出来ることしか出来ません。

ここに大きなズレが生まれます。

駐車苦情の現場

駐車苦情は大きく分けて二つに分かれます。

① 明確な違反
② 法律上問題がないケース

②の場合、警察が出来るのはお願い程度。

すると通報者は言います。

「警察は何もしてくれない。」

一方、所有者は
「違反していないのに動かす必要はない。」

どちらの言い分も理解できます。

ですが、法的強制力がない以上、警察には限界がある。

この「期待」と「出来ること」の差が、警察への不満を生みます。

嫌われる理由③「組織文化と態度」

警察が嫌われる理由は、業務内容だけではありません。

組織文化や態度も影響しています。

社会経験が少ないまま強い権限を持つことで、感覚がズレることもあります。

よく言われる
**「警察の常識は社会の非常識」**という言葉。

完全に間違いとは思いません。

タメ口問題

初対面でもタメ口で話す警察官。

違反者に対して偉そうに聞こえる態度。

警察側からすれば職務かもしれませんが、
受け取る側からすれば**「偉そうな人間」**に映ります。

一部の態度が、組織全体の印象を決めてしまう。

これも嫌われる理由の一つです。

嫌われる理由④「不祥事と隠蔽体質」

どれだけ真面目に働いていても、
不祥事が起きれば信頼は一瞬で崩れます。

さらに疑念を生むのが、隠蔽体質への不信です。

警察は公共性が高い組織。

だからこそ、透明性が欠ければ一気に不信へと変わる。

私自身、この体質には批判的です。

改善されなければ、信頼回復は難しいと思っています。

全ての警察官が悪いわけではない

ここまで整理してきましたが、
全ての警察官が問題を抱えているわけではありません。

現場には、本気で被害者のために動いている人もいます。

ですが世間は個人ではなく、組織で判断します。

一人の不祥事が、組織全体の信用を下げる。

組織に属するとは、そういうことでもあります。

嫌われる背景には、
個人だけでなく、構造と体質があります。

それを理解しない限り、
警察がなぜ嫌われるのかという問いは解けないと思っています。

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この記事を書いた人

元警察官。警察組織の内情や、
理不尽な労働環境で消耗しないための考え方を発信しています。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 元刑事で尊敬する人が結構いますね
    筋が通ってて頭の回転も速い 視野が広い人なら情報を多く持ってますし こちらも勉強になりますよ
    あはり組織 日本は権力者の後ろにカルトだったりCIAだったりそういった世界権力が付いてますから
    縦社会で逆らったら怖いですから
    どうしようもないんですわな
    しかしだからといってそういった輩にへえこら媚びててめえだけうまい汁啜ろうという保身的な人も多いのが困りものですな
    倫理観や正義があるならそんな権威に毒されてる組織やめて自警団に努めるべきだと思いました

    • 残念ながら、うまい汁啜ろうとしている警察官は沢山います。
      不祥事が目立っているのもこういった信念の無い税金泥棒を放置しているからだと私は思います。

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