私は、警察官を約7年間続けて辞めました。
警察官採用試験に合格した時は、
「日本一の刑事になる。」
と息巻いており、まさか自分が辞めるとは思ってもいませんでした。
結局、よくある理想と現実のギャップによって私は不祥事を起こした訳でも無いのに、依願退職しています。
今振り返ってみると、そもそも私は警察官としての素質が欠けていたと実感しています。
この記事は、「これから警察官になりたい」と思っている方に向けて、そもそも警察官としての素質が無い人について解説します。
夢は日本一の刑事になる事

そもそも私が警察官を志した理由は、自分勝手な理由で罪もない被害者を陥れるクソ犯罪者を一人でも捕まえたいと思ったからです。
その中でも、刑事になりたいと夢見ていました。
目標を実現する為、私は交番時代から本気で仕事と向き合っていました。
検挙実績も同署の同期生より高順位をキープしていました。
刑事課員に顔を覚えてもらう為、非番休日は刑事課の手伝いも欠かさず行っていました。
結果、私は念願の刑事になったのですが、たった1年で辞めました。
何故辞める事を決断したかというと、
「定年までこの仕事をして本当に幸せなのか」
と疑問を持ったからです。
一回きりの人生を警察官として終わらせるのはもったいないと考えるようになっていきました。
私が警察官になるべき人間では無かった理由
この経験を踏まえ、私は警察官になるべき素質が最初から無かったと改めて思います。
過去を振り返った結果、私が警察官として足りなかった部分は主に4つの要素があったと思います。
逆に言えば、この要素がある人は警察官を目指すべきですし、無い人は最初からなるべきではありません。
その要素を詳しく解説します。
安定を求めていない事

警察官は、公務員です。
公務員は、潰れる事が無く給料とボーナスが決まった額支払われます。
この安定に魅力を感じて公務員になる人が殆どだと思います。
私も当初は、
「公務員は安定しているからこれからの人生安泰だ。」
と喜んでいました。
良くも悪くも勤続年数が上がっていくにつれて仕事をサボっても給料は増え続けます。
階級が上がれば更にです。
なので、警察官は皆階級を上げたがるのです。
勿論、それだけの理由じゃない人もいますが。
最初はメリットと感じていた「安定」という部分ですが、公務員を続けていく内にデメリットと感じるようになっていきました。
その理由は、どれだけ働いたって一定の額以上は稼げないからです。
この理由を聞いて、
「高い給料を貰っておいて贅沢を言うな。」
と感じる方がいらっしゃると思います。
全くその通りだと思いますし、血税で飯を食っている私が言ってはいけない言葉なのかもしれません。
でも、正直あの労働量と給与は比例していません。
私が刑事課員の時、残業は勿論休日出勤も当然でした。
時間外手当は一応支給されますが、法律上一定時間以上の時間外勤務をしても計上する事ができません。
はっきり言って働き損です。
警察の仕事を損得感情でやるべきでないのは分かります。
しかし、仕事の本来の目的は金を貰って生活費に充てる為です。
その点、どれだけ働いても一定額以上の給与が支払われない事について私は不満を感じました。
この不満を持った私は、こう考えるようになりました。
「俺成果報酬型の仕事の方が向いているんじゃね?」
と。
その結果、貧乏になったらなったで自分の責任です。
どうせ一度きりの人生ですし、警察だけが全てではありません。
他の仕事もやってみようと思うようになりました。
正義感の強い人

私が思うに、正義感の強い人程警察官にならない方が良いと思います。
それは、ここ最近話題になっている警察の隠蔽問題が顕著に現しています。
勿論犯罪捜査をしている時は、被害者の無念を晴らし、クソ犯罪者を出来るだけ思い罪で務所へ打ち込む為に必死で皆仕事をします。
熱い想いを持っている警察官も沢山います。
でも、警察官と言えど人間です。
人間は、自分が可愛い生き物です。
だからこそ、保身の為警察官ともある立場の人間が犯罪に手を染めるのです。
私は自分で言うのはなんですが、正義感は人一倍あります。
正義感だけで警察官をやっていた位です。
ただ、どうしても悪しき風習が残っている部分があって、正義感だけじゃどうにも出来ない部分は確かにあります。
「まぁこういう物でしょ。」
と割り切れる人間なら良いですが、私はそうではありませんでした。
どう考えたってやるべきでない仕事はしたくありません。
警察としてやるべき事を優先してやった方が良いに決まっています。
そんな当然の事を疎かにしている現状があります。
人に自信を持って言える事をしていない結果、警察組織の不祥事は起きるのです。
カラスは黒いに決まっている

縦社会を比喩する言葉で、「カラスも白いと言えば白だ。」というものがあります。
この言葉は警察組織の為にあるようなものだと私は思います。
要は、幹部の指示は絶対という事です。
確かに、組織人として職務命令に従う義務があります。
当然業務上必要な指示は、有無を言わずにやるべきです。
でも、明らかに間違っている指示はやるべきではありません。
それでも上からの指示には従わなければならないのが、警察です。
でないと、組織として成り立たなくなるからです。
警察のみならず、一般企業でもそう言う部分はあると思いますが、警察はそれが顕著です。
私はそれがどうしても許せませんでした。
だって意味無いですもん。
カラスは黒いに決まっていますから。
こうなってしまう原因は警察の組織体制にあると思います。
本当に仕事をバリバリやって、誰から見ても慕われる存在が本来組織のトップに立つべきです。
でも現状は上司の機嫌を取って上手く生きている賢い人が幹部になっています。
そういう人達が幹部になると起きる現象が、カラスは白い病です。
誰も文句を言わないので、上からの指示が直接末端に流れるのです。
結果、本当に意味あるのか分からない仕事をやらなきゃいけなくなります。
そんな組織体制に私は嫌気が差しました。
プライベートを大事にする

仕事をサボっている人からしたら無縁な話ですが、ガチで仕事をしている警察官は、間違いなくプライベートを犠牲にする事になります。
特に刑事課に入った時がそうでしたが、プライベートの時間なんてほぼ無かったです。
平日は毎日夜遅くまで働いて、土日も残った仕事をこなす日々です。
それはそれで、同僚と同じ方向を向いて仕事している事が楽しかったです。
でも、本来仕事は生活の為です。
プライベートが充実しなければ仕事をしている意味が無いと私は思っています。
私は刑事課員になってから遊ぶ回数が極端に減って、当時付き合っていた彼女とも会う時間を作れず結局別れてしまいました。
まぁ、別れたのは多忙な事だけが理由じゃないですけど。笑
家庭を持っている警察官は特にこのデメリットは深刻な問題です。
奥さんや子供との時間を作れないので、家庭環境は悪化します。
現に、家族と関係が良くない上司は結構いました。
そんな事になる位ならそもそも家庭を持たない方が良いとさえ私は思います。
プライベートを重んじる私は警察に向いていませんでした。
まとめ
今回は、私自身の経験を踏まえ、警察官になる事をやめた方が良い理由を解説しました。
私も最初は組織で上手く立ち回れる自身がありました。
でも結局理想と現実のギャップを感じて退職しました。
もし今「警察官になりたい」と考えている方は、この記事を読んで本当に自分は警察組織でやっていけるのか十分考えて下さい。
どうせ辞める未来があったなら、私は警察官になっていません。
その位、途中で辞める事って人生にとって無駄です。
私のように無駄な警察人生を送って欲しくないから、この記事を作成しました。
それでも警察官になりたいと思われるのなら、私は全力で応援します。

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