警察官になるメリットとは?【元警察官が解説します】

公務員の志望者数は年々減少している中で、警察官という職業は今でもなりたい職業ランキングに入っている程人気の職業です。
実際、私は警察官を辞めて約一年経過しましたが、正直な所「あのまま警察官続けていても良かったかもしれない」と考える事もあります。
それくらい、警察官という職業にはメリットがあるのです。
そこで今回は、警察官になるメリットについて自身の経験を元に解説します。
警察官になるメリットはこれ
警察官になるメリットは大きく分けて4つあると私は思っています。
その中には、実際に警察を辞めてからじゃないと実感できないものもありましたので、具体的に解説していこうと思います。
めちゃくちゃ給料が良いし安定している
現役警察官が分かっているようで全然分かってないのが、この給料の良さです。
私は高卒ストレートで警察官になって、7年目で手取り23〜25万でした。
ただの高卒資格しか持っていないのに、積立や保険を払った上でこの額はめちゃくちゃ良い方だと思います。
しかも、時間外勤務や特殊勤務手当が上乗せされれば更に貰えます。
それだけで無く、1年に夏季と年末にボーナスも支給されます。
私は大体40万円位貰っていました。
はっきり言って、こんな払ってくれる会社探す方が難しいです。
確かに、命の危険を伴う職業ですので妥当と思われるかもしれませんが、例えば私みたいな農家だと毎日死ぬ気で働かないと生きていくだけの金を産む事すら難しいです。
こんな高待遇なのに、私は警察官を辞めるまで給料が恵まれている事に気付きませんでした。
辞めた今になって、警察官がどれだけ安定していて高い給料を貰っていたのか知ったのです。
「沢山働いて警察時代の倍稼いでやる」
と思って警察辞めましたが、現在警察時代に貰っていた給料より遥か低い収入しかありません。
そこで改めて、警察官の待遇がどれだけ恵まれていたのか実感しました。
やっぱり警察官はモテる
実際警察官好きの女性は結構います。
それを良い事に、私は警察官時代沢山の女性と関係を持つ事が出来ました。
当時、同期とめちゃくちゃ合コンやっていて、その度にお持ち帰りしていました。
マッチングアプリもやっていましたが、その中でも警察官目当ての女性は沢山います。
別に私顔面偏差値がそこまで高い訳でもないのに、業務で磨かれたコミュニケーション能力と警察官という肩書きで無双していました。
ところが、農家となった現在は女性とは無縁の存在になってしまいました。
毎日朝から晩まで仕事をして、泥だらけの汚い自分になんか女性は見向きもしません。
そもそも、先ほどの話と被るんですが、警察官時代程財布に余裕がある訳でもないので、女性と遊ぶ事すら気が進まないです。
もしかしたら、女性からモテなくなった事が私にとって警察を辞めた1番のデメリットかもしれません笑
休みが多い
私が警察人生で一番忙しくしていた刑事時代でさえ、土日は休みでした。
勿論、事件を沢山もっていたりすると休日出勤していましたが、それでも普通にプライベートの時間は確保出来ていました。
365日繁忙期な訳では無いですから。
更に言えば、交番や自動車警ら隊時代の3交代勤務はめちゃくちゃ楽です。

これが3交代勤務の時間割ですが、見てもらったら分かる通り3日間で当直勤務は24時間のみです。
殆どの場合は8時30分に退勤できる事は無いにしろ、午前中には帰宅できます。
そうすると、ほぼ二日間はプライベートの時間です。
しかも若い時なんて寝なくても遊びに行けちゃうので、非番で飲み歩いて翌日も趣味を楽しむ事が出来ました。
しかも、この3交代勤務が神すぎる理由は、当直を休んだらほぼ5日間休日になる事です。
他の企業で5日間も休暇を取得できる所なんて滅多にありません。
それを、警察官は頻繁に取れるのです。
さすがに「給料泥棒と言われても仕方ない」と当時の私は思っていました。
この恵まれた休暇に関しても、警察以外の常識を知らなかった私はこれが幸せな事だなんて思ってもいませんでした。
しかし、警察官を辞めて農家として働いている現在、そもそも週休二日制とか関係ありません。
繁忙期なんて2ヶ月間一日も休まず働いています。
警察は沢山人がいるから代わりを用意できるので簡単に休みが取れますが、世の中にある中小企業の殆どはギリギリの人材でやっているので、一ヶ月に一回5日間も休まれたら仕事になりません。
仕事をしなくたって給料を貰える
極論を言うと、公務員は仕事をサボったって給料は貰えます。
実際、私が勤務していた警察署に50過ぎても巡査長の交番勤務員がいましたが、その警察官は管内で110番事案が発生しても自ら現場に行く事は滅多にありませんでしたし、職質や取り締まりをする事無く一日中交番でくつろいでいました。
こういう仕事をしない人の事を警察用語で「ゴンゾウ」と呼びますが、このゴンゾウでさえ毎月高い給料を貰っています。
なんなら、真面目に働いている若い警察官よりも勤続年数が長いという理由だけで高い給料を貰っている筈です。
この警察官は極端な例でしたが、公務員は簡単に職員をクビにする事が出来ないので、いくら仕事をしなくたって解雇されません。
公務員以外の会社では、給料に見合った仕事をしなければ簡単にクビにされます。
私がそれを自覚したのも、警察を辞めてからでした。
まとめ
今回は、私が警察官として勤務する事で生じるメリットを自身の経験元に解説しました。
私は高卒ストレートで警察官になったので、毎月安定した給料が貰える事も決まった日数の休日が貰える事も当然と思っていました。
しかし、実際に警察を退職してみてそれが幸せな事だったと気付きました。
現在私は農家をやっていて、雨の日も灼熱地獄でも毎日死に物狂いで作業をしています。
それでも、警察官時代と比べて収入は激減しました。
これは在職時には自覚できない部分です。
冒頭でもお伝えした通り、このような恩恵があったことから警察を辞めた事に後悔する時もあります。
でも、今回はメリットをお伝えしましたが、その反対にデメリットもあるから私は警察を辞めています。
近日中に警察のデメリットについても解説しますので、お楽しみください。