上司にキレたらその後どうなるのか【実際やってしまった元警察官が体験談を語ります】

どこの職場にも陰湿な嫌がらせをしてきたり、周りを固めて部下を潰しに掛かるようなパワハラ上司は存在します。

私の元職場にも部下の事をゴミクズとしか思っていないような上司がいました。

そいつの決まり台詞は「そんな事あいつらにやらせとけばいいですよ」でした。

ちなみに、当時私は管区機動隊に入隊したばかりでしたので、口答え出来る筈がありません。

勿論、そのパワハラ上司も部下から反発されるなんて微塵も思っていなかったでしょう。

しかし、私はどのみち警察官辞めるつもりでいた最強の人間です。

一年隊員の頃は辛抱していましたが、2年隊員になった際に今まで我慢していたストレスをその上司にぶつけた事があります。

私が上司にブチギレた結果、その後どうなったのかお話しします。

上司にブチギレるデメリット

まず、前代未聞の上司にキレるという問題行動を行なった私に降り注いできたデメリットを二つ紹介します。

聞き取り調査

私が上司にブチギレた話は、光の速度で組織内に噂が広がりました。

そして始まったのが幹部からの聞き取り調査

なぜ聞き取り調査が始まったかというと、警察組織はパワハラ事案に敏感だからです。

鹿児島県系の告発じゃないですが、万が一私が特定の上司からパワハラをされたと外部告発をした場合、かなり立場が危うくなります。

要は、私が組織の腫れ物として取り扱われる事になったのです。

聞き取り調査では、主に私がその上司からパワハラを受けたか否かについて聞かれました。

しかし、どうせ辞めるつもりでしたので、パワハラは無かったと一貫して回答しました。

結局、私のブチギレ事案の原因は私にあるという事で処理されていきました。

しかし、私と一緒に働いていた人やブチギレた現場にいた人は、何故私がキレたのか分かっています。

それだけで私にとって十分でした。

ヤバい奴認定

上司にブチギレるといった前代未聞の問題行為を行なった私は、組織からヤバい奴認定されました。

この認定を受けてしまうと、今後の仕事がやり辛くて仕方ありません。

その上司と仕事をする時は勿論ですが、他の課に行っても目を逸らされます。

明らかに以前と態度が変わっています。

例えば、私が交通違反の否認を受け、交通課員に見分の同行を依頼した際、普段なら、
一生懸命仕事した結果だから全然いいよ
と快く依頼を受けてくれました。

しかし、私が上司にブチギレた以降、依頼しても受けてはくれますが、めちゃくちゃ嫌な顔をされます。

話し出したらキリがありませんが、その他の業務でも私が関与したものはこんな感じでした。

ブチギレた事のメリットもあった

私がブチギレた事で生じたデメリットは、正直上記の2点位です。

時間が経つに連れて私に対する不満は段々消えていきます。

むしろ、私にとって上司に意見する事はメリットの方が多いと感じました。

ここでは、私が上司にブチギレた事で生じたメリットをお話しします。

特定の上司からはめちゃくちゃ好かれる

先ほど、ブチギレたら関係のない上司からも嫌な態度をされるとお話ししました。

しかしその反対で、逆に私の味方になってくれる上司もいました。

結局、私が怒った理由は理不尽の積み重ねです。

私のみならず、同じ隊員もその上司から理不尽の強要をされ精神的に参っていました。

私たちが何か悪い事をした訳でもないので、一方的に向こうが悪かったです。

このように、筋が通っている状況で上司に意見を言う事は、普通に考えて間違っていません。

逆に私のような救世主がいないと永遠とこの関係は変わりません。

だからこそ、正しい事を言った私を応援してくれる上司がいたのです。

また、私の見方をしてくれた理由はもう一つあります。

それは、私がブチギレた上司の事を嫌いな人が多いからです。

そもそも、理不尽な事で部下を支配する奴なんて周りから信頼される訳ないのです。

この二つの理由から、上司にブチギレた私は特定の人間からは好かれるようになったのです。

ブチギレた上司とも以前より関係が良好になった

私が上司にブチギレる時、
もう嫌われようが何されようが知るか
と腹を括っていました。

勿論、最初はバチバチでしたが、時間が経つにつれて私とその上司との関係は何故か以前よりも良くなりました。

これは恐らく警察という特殊な職業だからこそだと思います。

普通、部下から反抗されたら徹底的に潰しに掛かるものですが、実際は違いました。

逆に、評価されました。

これは私のキャラクターであったり背景が相まっての事だと思います。

ですので、じゃあ全ての人間が好かれるかと言ったらそうではありません。

というか殆どの場合が潰しに来ると思います。

仕事がしやすくなった

これは気持ち的な面ですが、以前よりも仕事がしやすくなりました。

それは何故かというと、間違った事は間違ったと発言する事ができる自分に自信が持てるからです。

上司にブチギレる前は、何を言われても我慢していたので、かなりストレスが溜まっていました。

そのせいで仕事は楽しくありませんでしたし、出勤するのが嫌な事が殆どでした。

しかし、ブチギレ以降は気持ちがスッキリして以前よりも仕事が楽しくなりました

そこで感じたのが、八方美人は辞めた方がいいという事です。

どういう事かというと、全ての人に好かれようとして本来の自分を押し殺さない方が良いという事です。

社会人になると、自分と合わない上司が必ず出てきます。

結局、いくら機嫌を取ろうが自分が嫌いと思った上司から好かれる事はありません。

だったらいっその事、嫌いな上司の機嫌取りはしない方が良いです。

ただし、仕事は仕事ですので必要最低限の社交辞令や業務連絡はしなければなりません。

そこだけ気をつけて距離を置けば、かなり気持ちも楽になります。

結論、言いたい事は言った方が良い

ここまで私が上司にブチギレた事で生じたメリットデメリットについて実体験をお話ししました。

私以外にも、社会の荒波に揉まれながら理不尽な上司の接待をしている人は沢山いると思います。

その方々に私から言える事は、「言いたい事は言った方が良い」という事です。

中々勇気のいる事ですし、私はいつでも辞める覚悟があったからこそできたんだと思います。

でも、結果として私の場合メリットの方が強く感じました。

ただ、ここで一つ言っておきたいのは、ブチギレなくても良いという事です。

私は我慢して我慢して、耐えきれなくなったストレスを一気に解放しました。

でも不満に思った事をその都度伝える事が出来ていれば、ここまで大きな問題にはなっていなかったと思います。

もしかしたら、上司に意見する奴という事でヤバい奴認定されてしまうかもしれませんが、筋が通った事をしていれば常識のある人間からは好かれますし、ほぼ死ぬまでその会社で働く事になるでしょうから、なるべくストレスを抱えず仕事出来たほうがいいですからね。

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