この記事を開いて下さった方は、警察の転勤頻度や持ち家がある場合でも遠方に転勤する事があるのか等疑問に思っていると思います。
業界では転勤では無く異動と呼びますが、私自身、警察を辞めた理由の一つが、この異動の多さです。
そこで今回は、警察の異動事情について解説していきます。
異動頻度と異動理由

異動頻度は基本的に3〜4年です。
中には10年以上同じ警察署で勤務している強者もいますが、レアケースです。
警察官全員が経験する異動が、警察学校卒業後です。
それぞれの警察署の交番に配属され、その警察署で2〜3年は勤務します。
その後が運命の分かれ道で、管区機動隊という部隊に配属されるか、そのまま同じ警察署で勤務する事になります。
私は、交番勤務後に希望して機動隊に配属されました。
理由は、出動要請が掛かれば日本全国に行けるからです。
機動隊に行かなかった若手は、内勤(刑事等)に入る事が多いです。
そして、機動隊では2〜3年勤務します。
機動隊除隊後は、警察署の内勤に入る事が多いです。
中には、機動隊に在隊中に巡査部長昇任試験に合格して、除隊と同時に他署へ異動する人もいます。
そこからは、基本的な異動周期で県内各地を異動することになります。
持ち家があった場合の異動

持ち家がある場合でも、全く別の警察署に異動させられる事もあります。
ただ、一応考慮はしてくれるらしいですが、タイミングによっては希望に添えない異動になる可能性もあります。
ですので、家庭を持っている警察官も、結構な数単身赴任していました。
その人たちは、休日だけ家に帰ってました。
中には家族と仲が悪く、「異動できて良かった」「一生ここでいい」といって異動を喜んでいる警察官もいました。
その警察官を見て、「家族ができるとこんな感じになってしまうのか」私は思いました。
県外への異動

国家公務員の場合は別ですが、我々地方公務員が県外へ異動する事はありません。
ただ、一部出向という形で短期間他県警で勤務する事はあります。
私の上司がどうしても他県警に異動したいと思い、今勤務している県警を辞めて、他県警の採用試験を受け、一から警察官として勤務した何て話もあります。
警察官として勤務するなら、その県で骨を埋める覚悟をしておいた方がいいです。
私が感じた異動のデメリット
冒頭でもお話しした通り、私が警察を辞めた理由の一つが異動の多さです。
そこで、私の思う異動のデメリットをお話しします。
家族と会えない+家族に迷惑を掛ける

先ほど説明した通り、家庭がある警察官が異動した場合、単身赴任する事が多いです。
せっかく大切な家族が出来て、勤務中以外は奥さんや子供との時間に充てるべきなのに、単身赴任をすることによってそれは叶いません。
結果、関係に亀裂が生じる原因になりかねません。
もし、単身赴任を選ばなかった場合は、家族と一緒に引っ越す事になるのですが、そうなった場合、小さいお子さんは学校を何度も転校する事になります。
私自身、小学生時代に転校を経験した事があるのですが、とても悲しい思いをしました。
どちらにせよ、絶対良い方向には向かいません。
せっかく出来た大切な家族とは、出来る限り一緒に過ごしたいですよね。
恋愛し辛い

せっかく勤務先で彼女を作ったとしても、異動によって秘境みたいなところに飛ばされてしまったら県内でも遠距離恋愛になります。
私の周りでも、遠距離恋愛が原因で別れてしまったケースをよく目の当たりにしていました。
ただ、デメリットと言いましたがメリットでもあります。
すぐに会える距離でマンネリするよりも、遠距離の方が続くパターンがあります。
コンビニで売っている水に対して何の喜びも感じないけど、砂漠のど真ん中で売っている水はめちゃくちゃ嬉しいように。
自宅で飲むアサヒスーパードライよりも、真夏のビーチで飲むアサヒスーパードライの方が100倍美味いように。
これはお互いの信頼関係が構築されている場合ですが。
自分の意に反した場所で暮らさなければいけない

このデメリットは私自身の性格によるものかもしれませんが、自分が住みたい場所に住めないという事が嫌でした。
例えば、転勤が無い若しくはあったとしてもそこまで遠方にならない企業の場合、アパートなり持ち家なり一つの場所で暮らし続ける事が出来ます。
しかし、警察は異動を考慮した上で過ごさなければいけません。
いくら、現状の住み心地が良かったとしても、意に反する異動があった場合、文句を言わずに配属された警察署なり本部付近の官舎なりアパートを見つける必要があります。
そうなると、毎回引越ししなければいけませんし、それを見越して荷物を必要最小限度にする工夫も強いられます。
これが私にとって物凄く嫌でした。
これは、家庭を持って家を購入する時も同じです。
県内各地に異動する事を見越して、ある程度どの配属になっても自宅から通勤できる場所に家を建てる人が多いです。
つまり、自分が本当に建てたい場所では無く、仕事の都合で建てたく無い場所に建ててしまっているという事です。
将来を見越して、私はそれが絶対に嫌でした。
まとめ
今回は、私が警察官として勤務していく上で、デメリットと感じた転勤の多さについて解説しました。
仕事だからと妥協できる人は、このデメリットをデメリットと感じないかもしれませんが、私は仕事が原因で家を転々とするのがとても嫌でした。
もちろん、色々な場所で過ごせる事によって新しい発見があったり、気が合う上司や後輩ができるメリットもあります。
しかし、長い目で見た時、異動の度に住む場所がコロコロ変わるのはストレスになります。
ましてや、せっかく生涯ローンを返済する事になる持ち家を購入したとしても、単身赴任しなければいけないのは私は嫌です。
警察官を志している方・警察官と交際又は結婚を考えている方は、上記のデメリットを理解した上で、決断をした方がいいと思います。

コメント