恐らくこの記事を開いた方は、
- 採用試験に合格して入校を控えている
- 警察官の仕事に興味がある
- 警察学校の動画を観た
といった理由だと思います。
これらの方に結論から申し上げますと、警察学校が厳しいなんて全くの嘘です。
むしろ警察人生で一番楽なのは警察学校だと私は思いますし、恐らく殆どの警察官がそう思っています。
私は警察官として約7年間働いていたので、当然警察学校に入校していました。
ビクビクしながら入校日を迎えた記憶も今となっては良い思い出です。
そこから10ヶ月間同期生と共に学校生活を送っていた訳ですが、

辛い、もう辞めたい、、。
と思う事は一度もありませんでした。
むしろ全寮制の生活をしたことがなかった私にとってはめちゃくちゃ楽しかったです。
そこで今回は、警察学校は厳しいなんて事全く無いと言える理由を解説します。
YouTubeやドラマは誇張しすぎです
前提として申し上げますが、
テレビやYouTubeは誇張しすぎです。
最近、警察学校に関する密着動画やドラマがよく流れています。
まぁ、恐らく警察官の人材不足を解消するためでしょうが。
勿論私も警察官になる前は不安でしたので、そういった動画を観まくっていました。
でもいざ学校生活が始まると、当初の印象と全く違いました。
そもそもニュースやYouTubeってユーザーを多く獲得して収益を得る事が目的です。
その為には、視聴者の印象に残る作品を作る必要があります。
そうなると私達は誇張された動画を見る事になり、観た映像があたかも実態かのように思ってしまいます。
ですのでこの記事では、実体験に基づいた真実だけをお伝えします。
ここからは、噂されている警察学校の厳しい点について解説していきます。
とにかく教官に怒られる

確かに、
○言われた事が出来ない
○当たり前にやるべき事をやっていない
といったミスをした時はめちゃくちゃ叱られます。
でもこれって警察学校に限らずどの会社に行っても同じです。
むしろ、叱られて済むだけマシです。
公務員以外は、使えない人材なんて簡単に首切られますからね。
加えて、警察学校の教官の仕事は生徒を叱る事です。
その理由は、学生気分のクソガキに一般常識を叩き込む為です。
基本的に高卒・大卒の世間知らずが警察学校に入ってきます。
そいつらを甘やかして警察官として仕事させたらとんでも無い事になります。
だからこそ、教官は嫌々生徒を叱らなければならないんです。
ここら辺の目的さえ把握していれば、いくら叱られようが辛いなんて全く思いません。
何も怖がる必要無いです。
絶対服従が求められる

教官に対して絶対服従が求められるのは本当です。
その理由についても先ほどと同じで、クソガキに社会の厳しさを教える為。
反抗してくる奴にはそれ相応のペナルティがあります。
でも私の経験から申し上げると、これが辛いなんて全く思いませんでした。
何故かと言うと、教官に言われた事をやってれば済むからです。
指示に従わなければ叱られますが、言われた通りにやれば褒められます。
卒業したら言われなくても自分で考えて行動しなければなりません。
正直指示をそのまま遂行する方が100倍楽です。
そんな楽な事で給料が貰える警察学校は人生で一番楽な仕事でした。
理不尽な事で怒られる
ネット上で
「警察学校は理不尽のオンパレード」
という噂がよく流れています。
結論から申し上げると、絶対そんな事ありません。
私にとって理不尽とは、
・指示通り動いたのに叱られる
・意味もなく叱られる
・絶対間違っている事をやらされる
といった事柄だと思っています。
もし皆さんが思う「理不尽」もこれだとしてら、間違い無くデタラメです。
意味もなく叱られる事はありません。
勿論、教官の仕事は生徒を叱って性根を叩き直す事です。
その範囲を超えて叱責すると、それはパワハラになります。
尚且つ今の時代、生徒の親が教官に対して苦情を入れたり訴訟を起こす事もあります。
ですので、私が居た時よりもハラスメントに関しては徹底しています。
公務員が一番恐れているのが、
「組織のイメージダウン」
です。
よって、教官が理不尽な叱責や指示をしてくる事はありません。
私の警察学校時代にも一切ありませんでした。
自由の無い生活に耐えなければならない

自由の無い生活を送らなければならないのは当然です。
平日は外出出来ませんし、携帯も触れません。
尚且つ、集団行動が基本ですので勝手な行動は許されません。
でもこの生活がめちゃくちゃ辛いかと言われたら、そんな事ありません。
確かに学生時代の生活と比べたらめちゃくちゃ不便です。
逆にこの不便さがあったお陰で同期生との仲が深まったと思っています。
もし入校中にスマホを触れたり終業時に帰宅する事が出来ていたら、たった10ヶ月間でここまで仲良くなっていなかったと思います。
今となってはめちゃくちゃ良い思い出として記憶に残っています。
自宅から通勤が出来ない
この自宅から通勤が出来ないという部分ですが、6〜10ヶ月間の入校期間に限って言えばメリットの方が多いと思っています。
勿論、毎日家に帰った方が当然リラックス出来ます。
ですが、初任科生として入校期間中は車の運転は禁止です。
毎日帰宅するには家族に送迎してもらうか、公共交通機関を使用するしかありません。
結果めちゃくちゃ費用が掛かります。
しかも朝7時には校庭に集合しなければならないので、時間的にも中々厳しいです。
そんな辛い生活を送る位なら、間違いなく平日は寮室で暮らした方が懸命です。
最初の一ヶ月間は完全外出禁止
入校してから最初の一ヶ月間は
「指導強化期間」
として土日も外出不可能でした。
これに関しては、
正直めちゃくちゃしんどいです。
この一ヶ月間は、人生で最も時間の流れが遅く感じました。
最初の締め付けという事もあって、特にこの期間は教官からの罵声も飛び交います。
運動経験が少ない人からしたら、体力的にも辛かったと思います。
ですが、時間は過ぎていく物で気付いたら一ヶ月間経っていました。
初めて外出した瞬間は意識が飛びそうな位嬉しかったです。
久しぶりに食べた二郎系ラーメンは今でも忘れない位衝撃的な旨さでした。
ちなみに私は、
「指導強化期間絶対要らなくね?」
と思っています。
あの期間があった事で精神的・体力的に成長出来たとは思えません。
無駄にストレスが生まれるだけですので、廃止した方がいいと思います。
マジで意味ありません。
スマホが触れない

基本的に警察学校内で写真撮影をして部外に漏らす事は許されていません。
つい先日まで学生だった奴に携帯を持たせたら間違いなく不正行為だらけです。
だからスマホ禁止になっているのかもしれません。
私は学生時代、マジのスマホ中毒で暇さえあればずっと触っていました。
恐らく現代人殆どが同じだと思います。
そんな状態で強制的に触れなくなるので、最初はストレスヤバかったです。
ですが、今となってはスマホ中毒をデトックス出来た良いキッカケになったと思っています。
スクリーンタイムが減ったお陰で無駄な時間が減りましたし、何より疲労感が無くなりました。
余ったエネルギーを筋トレや勉強に充てる事が出来たので、むしろスマホなんていらないんじゃ無いかとさえ思っています。
この経験がきっかけで、今では1日のスクリーンタイムを1時間以内に抑える習慣も出来ました。
ですのでこれから警察学校入校を控えている方は、
「これでスマホ依存症から脱出出来るぞ」
と、是非喜んでください。
一人になれる時間が極端に少ない

よく、
「一人になる時間が全く無い」
「24時間同期生と生活」
という噂を聞きますが、そんな事全くありません。
確かに、起床してから入浴までの時間集団行動です。
しかし、就業時間が終われば完全に自由時間です。
自室で寝ていても良いですし、一人でランニングしても良いです。
なんなら購買でお菓子を買って同期生としょうもない話で盛り上がっても問題ありません。
皆さんが思っているより結構自由に過ごせます。
そりゃ世間一般的な「リラックス」とは程遠いかもしれません。
ですが、めちゃくちゃ息苦しい空間で常に生活している訳ではありませんので、心配する必要はありません。
大人数での生活に慣れていない人には息苦しい
実は、私も当初集団行動は苦手でした。
どちらかと言うと学校が終わったら一人で趣味に没頭するタイプの学生でした。
全寮制も経験した事が無かったので、正直入校前はめちゃくちゃ不安に感じていました。
でもそんな心配は全く必要無かったです。
そもそも、全寮制を経験している人なんて極僅かです。
殆どの人は普通の高校大学を卒業してから警察学校に入ります。
ですが、人見知りであろうが生活していく中で間違いなく慣れます。
「住めば都」という言葉がありますが、本当にその通りです。
息苦しいのは最初だけで、慣れてしまえばなんとも思いません。
プライバシーなんて確保されていない

これに関しては、プライバシーについてどう捉えるかだと思います。
もし、プライバシーに関して
・家柄、交際者、金銭関係
・家族の犯罪歴
・思想
について明らかにする事だと考えていて、これに干渉されたく無いと思っているならそもそも警察官辞めた方がいいです。
というか公務員自体向いていません。
そもそもこの言葉の定義として、
「個人や家庭内の私事・私生活。また、それを他の個人や社会に知られず、干渉を受けない権利」
と記されています。
そういう意味で言うと、学校生活に対して他人が思いっきり土足で踏み込んで来る訳ですから「侵害されている」と言えます。
ですが、組織が個人情報を部外にバラす事は間違ってもあり得ません。
ですので、全くプライバシーが確保されていないなんて事はありません。
潔癖症には向いていない

確かに、
・大浴場に大勢で入浴
・洗濯機・トイレは共同
・術科訓練で汗まみれになる
といった事は実際あります。
私も極度では無いですが、潔癖症の部分はあります。
私が特に嫌だったのが、大浴場です。
大浴場というか正確には脱衣所なんですが、めちゃくちゃ狭いのに大人数が密集するので肌と肌がどうしても触れ合います。
せっかく綺麗になった身体に汗だくの裸体が触れてくるのはマジでストレスでした。
ですが、そんな事言ったって10ヶ月間この生活が続く訳です。
嫌でも慣れなければならないので、嫌々慣れました。
あと洗濯機に関しても、汗だくの衣類を共同で洗濯しなければなりませんが、洗わない訳にもいきません。
数が限られていますから。
まぁ、ここは割り切ってやるしか無いです。
僕以上に潔癖な方は、どうか頑張ってください。笑
体力的に辛い

運動に馴染みが無い人が最も不安になるのがここだと思います。
でもここに関しても全く心配するありません。
警察学校に入校してくる同期生には、運動が得意の人もいれば苦手な人もいます。
私の同期生にも、運動部に所属した事が無い子がいました。
見た目的にも肥満体型で正直、
「こいつなんで採用試験受かったの?」
っていう感じです。
入校早々1500m走とかマラソン大会が開催されますが、当然その子は常にビリです。
ですが、本人は毎日課外時間に自主トレを続ける努力をしていました。
その結果として、なんとか卒業するまで脱落せず一人前の警察官となりました。
彼の場合極端に体力不足でしたが、私も含め運動部に所属していた経験があれば、何も心配する必要ありません。
機動隊みたいな無茶苦茶な訓練をする事はありません。
ですので、体力面に関して不安を感じなくても大丈夫です。
勿論、体力的に足りないと自覚しているなら、入校までの間体力錬成はすべきです。
警察学校が楽だと言える1番の理由
私が、「警察学校は楽な場所」と言える1番の理由は、
学校生活中は何も責任を負わない
からです。
通常、学校を卒業して会社に就職したら、その瞬間から一人の労働力として認められます。
労働の対価として給料を貰い始める訳です。
その中で、ミスを犯したら当然ペナルティを受けます。
場合によっては、
「お前使えないから明日から来なくてもいいよ」
と解雇される事も普通にあります。
一方、警察学校で求められる責任は主に二つです。
それは、
○各種試験でボーダーライン以上の点数を取る事
○当たり前の事を当たり前にやる事
です。
それさえやれば何事無く卒業出来ます。
本当に大変なのは警察学校を卒業した後です。
私自身、かなりヤバいミスを犯して組織全体に迷惑を掛けた経験があります。
そういう行動一つによって自身の評価は一気に下がります。
それと比べたら、何の責任も無い警察学校での生活なんて楽勝です。
辛いのは強制オ○禁だけ。

ここまでは、警察学校が実はそこまで厳しく無い真実についてお話ししました。
嘘偽りなく警察学校での生活は私の警察人生で最も楽な期間でした。
言われたことさえやってれば評価してもらえますから。
とは言っても何一つ辛かった訳ではありません。
入校してから卒業するまでずっと続いた苦しかった事。
それは勿論、強制オ○禁です。
特に入校してから最初の一ヶ月間は一切外出出来ませんから、地獄そのものです。
それが血気盛んな若者にとってどれだけ辛いか想像してみてください。
目覚まし時計をセットしなくても、
息子が勝手に暴れるので痛さで目が覚めます。
スッピンおカッパ頭の女子同期生でさえ目にすると発情する位です。
だからこそ、警察学校在校中は同期生同士でカップルが成立しやすい訳です。
暗闇マジックならぬ警察学校マジックですね。
でも卒業したらそのマジックは解けるので殆ど破局します。
と言う事で、唯一警察学校生活で辛かった事は強制オ○禁という話でした。
後悔しないよう、入校前に沢山風俗に通う事を強くオススメします。笑
まとめ
今回は、
「警察学校が厳しいなんて嘘」
だと言える理由について、実体験を元に解説しました。
恐らくこの記事を開く前は警察学校に対して、
○教官からのパワハラが横行している
○24時間気を張り詰めなければならない
○地獄の訓練が待っている
○自分なんか耐えられる訳ない
という印象を抱いていたと思います。
実は私もその一人で、入校前は不安すぎて密着動画を見まくっていました。
しかし、いざ学校生活が始まったら想像より遥かに楽でした。
確かに一昔前の警察学校はめちゃくちゃ厳しかったです。
教官からのパワハラや、同期生同士のイジメも横行していたという話は上司からも聞いた事があります。
でも今は時代が違います。
そもそも、今日本にいる警察官の数だけ学校生活をクリアした人がいる訳です。
という事は、圧倒的なミスをしない限りよっぽど卒業できます。
ですので、これから警察官を目指す方は気負う事なく頑張ってください。
本当に辛いのは卒業してからですからね。


コメント