ストーカー相談しても警察は動かない?【本当に殺意を持っている奴は警察なんて怖く無いんです】

昨年1月に発生した博多駅前におけるストーカー殺人事件は皆さん記憶に新しいと思います。

被害者は、元交際者からのストーカー行為を警察に相談していたにも関わらず、悲惨な事件が起きてしまいました。

この事件以外にも、警察に相談しているにも関わらずストーカー殺人が発生してしまった事例は調べたら沢山出てきます。

ここまで来ると、「警察に相談しても意味ないんじゃ無いの?」と疑問を感じるかもしれません。

在職中は決して口に出す事は出来ませんでしたが、正直本気で殺意を持っている行為者を警察が完全に制御するのは不可能です。

今回の記事では、何故そう言えるのか元警察官の私が解説します。

目次

ストーカー相談しても意味がない理由

大前提として、ストーカー被害を受けたら必ず警察に相談はすべきです。

被害者から相談を受けた警察は、ストーカー規制法により行為者に対して接近禁止命令を出す事が可能で、それを無視して禁止行為を繰り返した場合、逮捕する事が出来ます

でも、博多駅の事件被害者も警察に相談していたにも関わらず、事件が発生してしまいました。

決して対応した警察官も業務を怠った訳では無いと思いますし、私自身は警察官を責めるつもりはありません。

それ程、本気で殺意を持った人間を止めるのは難しいのです。

そこで、何故警察に相談しても意味が無いのか解説します。

逮捕される事が怖く無い

普通、自分がストーカー行為を行った結果警察官から禁止命令を受けたら、逮捕されて平穏な日常を送れなくなる事を恐れて以降のストーカー行為を辞める人が殆どです。

ストーカー行為を行なっている行為者も、やっている事が悪い事だという認識はありますし、警察が来たら反省します。

でも、本気で殺意を抱いている人間は、逮捕なんて怖くありません

被害者と一緒にいられないなら生きてても意味ない
道連れにしてやる

までの感情になっている行為者は生きる意味を見失っています。

要は、自分が死ぬ事も怖くないのです。

死ぬ事が怖くない人間が、逮捕される事に怯える訳ないです。

だから、警察に相談して禁止命令まで出していても殺人事件が起きてしまうのです。

警察関与が怒りを増幅させてしまう

警察官から禁止命令を受けた行為者は、普通の精神状態ならそこで目が覚めます

でも、相手によっては警察からの警告に逆上してしまう可能性があるのです。

ストーカー行為を働く行為者の心理状況として、
俺はこんなにも愛しているのに
なんで分かってくれないんだ
というものが挙げられます。

それに対し、警察から警告される事は行為者からしたら「裏切られた」と感じてしまうのです。

結果、被害者に対する殺意は増幅し、殺人を企てるきっかけになってしまう事もあります。

これを聞いて、

だったら泣き寝入りするしかないじゃん

と思われるかもしれません。

殆どの場合は警告によって行為を辞めますし、効果が無い訳ではありません。

ただ、一部の異常者にとっては逆効果であると言う事を伝えたいのです。

罰則が甘すぎる

禁止命令を受けた上でストーカー行為を続けたとしても、最長で懲役2年最高で罰金200万円です。

と言う事は、2年間牢屋に入っていたらシャバに出られてしまうのです。

もう法律で決まってしまっている事なので文句言えませんが、私個人的な意見としては甘過ぎます。

行為者が金持ってたら200万円払って終わりです。

再犯率に関しては性格なデータが出ていないので分かりませんが、ストーカーは再犯率が問題とされている訳では無く、その行為自体が危険なのです。

一回の事件で一人の命が奪われる可能性があるんですから。

だからこそ、もっと罰則を重くしないと保身を考えていない自暴自棄になっている行為者には無意味です。

ストーカー被害から逃げられる唯一の方法

ここまで、ストーカー被害を警察に相談しても一部の行為者に対しては効果がない理由を解説していきました。

本当に被害者の方には申し訳ないですけど、一線を超えてしまっている行為者に対しては警察から何言ったって意味ないです。

それが結果として過去の事件として顕著に表れています。

そこで、どうしたらストーカー被害から逃げる事が出来るのか、唯一の方法をお伝えします。

誰も知らない場所に秘匿で引っ越す事

私が警察官時代にもストーカー被害に遭っている被害者全員に対してアドバイスした事ですが、本当に被害を断ち切りたいのなら誰も知らない場所に秘匿で引っ越す事です。

勿論、行為者の異常性によって判断すべきで、警察からの警告のみで効果があった場合はそこまでする必要はないのかもしれません。

でも、一見警告によって反省しているかに見えたとしても、人間の心までは誰も計る事は不可能です。

家族でさえ絶対分かりません。

もしかしたら警察官の前で反省した振りをしただけで、未だ被害者に対する憎悪を抱えているかもしれません。

警察官も、24時間365日被害者に寄り添う事は不可能なので、ある程度は自身で対策をしなければなりません。

ストーカーに遭ってしまう事は、もしかしたら運が悪いのかもしれません。

でも、遭ってしまったからには最悪の事態を考えて行動すべきです。

そこで一番効果的なのが、冒頭でも伝えた通り秘匿で引っ越す事。

そんな事言われたって仕事や家族、友人関係等の理由から極めて難しい要望なのは理解しています。

しかし、実際警察から警告されたにも関わらず殺人事件が起きている事実があり、過去にあろう事か警察が行為者に対して引っ越し先の住所を知らせてしまった結果、行為者が引っ越し先に行ってしまい被害者の家族が殺害された事件も発生しています。

何が起きるか分からない事が、ストーカーの怖いところです。

だからこそ、軽く受け止めず、「もしかしたら殺されるかもしれない」と危機感を持った対策をする事が必要だと私は思います。


まとめ

私個人の意見としては、好意を持っていたとしても相手から断られたら男なら清く諦めろよと思っています。

でも、世の中にはそんな綺麗事が通じない異常者が一定数います。

本当に怖い生き物は人間ですから。

この記事を書いている直近で、「近隣住民の洗濯音がうるさい」というだけの理由で放火殺人事件がありました。

人によってはどうでも良い事でも、受けて次第では殺人の動機になってしまうのです。

だからこそ、万が一ストーカー被害に会ってしまったら軽く受け止めず、最悪の自体を想定した対策が必要だと思います。

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この記事を書いた人

元警察官。警察組織の内情や、
理不尽な労働環境で消耗しないための考え方を発信しています。

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