タトゥーが入っている人は100%警察官になれません【元警察官が解説します】

これから警察官になりたいと思っている人又は、警察官採用試験を受けようと思っている人の疑問で、
タトゥーが入っていたら警察官になれないの?
という疑問をたまに耳にします。

結論から申し上げますと、
100パーセントなれません。

警察官は、日本国民のお手本となるような姿を求められるからです。

私個人の意見としては、時代に逆行していて古いと感じる部分はありますが、これが現実です。

以下の記事では、警察官はなぜタトゥーを入れてはいけないのか、どのような状況でタトゥーがバレるのかについて、元警察官の私が詳しく解説していきます。

なぜ、警察官はタトゥーを入れてはいけないの?

その答えは、反社のイメージが付くからです。

一昔前は、警察と反社会的勢力が癒着していたなんて話も実際にありました。

その事実が発覚して以降、日本国民は警察に対して不信感を募らせています。

しかし警察は、長い年月を掛けてイメージ回復を成功させています。

そんな中、刺青=反社会的勢力という印象を持つこの日本という国で、お手本となるべき警察官に刺青が入っていたら当然イメージダウンします。

「海外の警察官はバリバリタトゥー入っているのに大丈夫なの?」

と思った方もいらっしゃると思いまが、これは文化の違いとしか説明できません。

タトゥーに対するイメージは日本で段々と変わってきてはいますが、まだ悪い印象です。

だから、警察官はタトゥーをいれてはいけないのです。

どんな状況でタトゥーがバレるのか

警察官在職中にタトゥーを入れれば、ほぼ確実にバレます。
その理由を紹介します。

警察官採用試験

警察官採用試験では、身体検査を行います。

私も元警察官でしたので身体検査体験済みですが、この検査はパンツ一丁で受けます。

そして隅々まで試験官に観察されます。

ここでタトゥーが入っているのがバレると、間違いなく不合格です。

私が身体検査を行った時は20人くらいずつ行いましたが、一人だけ肩にタトゥーが入っている人がいましたが、二次試験に彼の姿はありませんでした。

温泉

警察官は例外なく、お風呂が好きな人が多いです。

その理由は、警察は完全に体育会の組織であり、スポーツをする人が多いからです。

特に、アウトドアスポーツ(ゴルフ、登山、テニス、フットサル等)が多いです。

その中でもゴルフ人口が異常なほど多く、私はあまりハマりませんでしたが、何度も接待ゴルフに行きました。

ゴルフは一日中プレーした後、施設内にある風呂に入ります。

他のスポーツも、プレー後はみんなで風呂にいきますので確実にバレます

当直勤務

警察官は必ず当直勤務を行います。

当直勤務というのは、下記の図のように、24時間勤務を行う勤務形態のことです。

24時間ずっと勤務している訳ではなく、仮眠時間があります。

仮眠時間になると制服や作業着から部屋着に着替えます。

着替えは仮眠室で行うのですが、そこには他の勤務員も大勢いるので、着替えの最中に刺青が見えてしまいます。

一当直や二当直くらいなら上手く誤魔化せるかもしれないですし、部位によっては全く見せない事も可能かもしれないです。

しかし、勤務を続けていく上で油断してしまう瞬間があると思いますので、当直勤務はバレてしまう一つの原因だと思います。

機動隊に入ったら絶対にバレる

私は機動隊(正式には管区機動隊)に所属していましたが、ここに入ったら間違いなくバレます

その理由は、バレるシチュエーションがめちゃくちゃ多いからです。

しかも、若手の警察官は機動隊に入る可能性は高いです。

バレるシチュエーションとはどういうものかと言うと、

訓練で着替える時

出動中の入浴する時

水難救助訓練

飲み会

が挙げられます。

要は、裸を晒す機会が多いのです。

しかも機動隊は隊員が多く、絶対に誰かが上司に報告します。

なので、機動隊に入ったら必ずバレてしまいます。

警察学校に入校した時

警察学校に入校するのは、採用試験に合格した後のみではありません。

刑事・生活安全・交通・警備等の内勤に入る前に、専門的な知識を学ぶ為に「専科」というものがあります。

専科は、警察学校に入校して2週間位過ごしながら受けなければいけません。

警察学校で過ごすと言う事は、入浴は大浴場を利用すると言う事です。

となると、初任科生(警察官見習い)や他の専科生と一緒に入浴することになるので、必ずバレます。

他にも、階級が上がった時に毎回入校があります。

警察人生長く続けていればほとんどの場合階級は上がるので、必然的にバレることになるのです。

まとめ

今回の記事では、警察官はタトゥーを入れてはいけない理由と、バレてしまうシチュエーションについて解説しました。

そもそも、警察という職業は私生活の制約が他の職業に比べて多い職業で、タトゥーを入れる事すら我慢出来ない人は向いていません。

もし、警察官になりたいと思っているなら、退職するまでタトゥーを入れる事は出来ないと思ってください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA