当て逃げされたら警察はどこまで調べるの?元警察官が実態を解説します。

恐らくこの記事を開いた方は、
当て逃げ被害に遭ったけど、警察官が真剣に捜査してくれるか心配
ドラレコに写っていなかったけど犯人見つかるのかな
と不安に思っている方達だと思います。

実は私もプライベートで当て逃げされた経験があるので、その気持ち痛い程分かります、

結論から申し上げると、警察は出来る事は全部やります

そこで今回の記事では、
警察が当て逃げ捜査でどこまで調べてくれるのか
について、詳しく解説していきます、

目次

犯人のナンバー&車種が分かっている場合

基本的に当て逃げ事故の場合、
犯人のナンバーが判明している
ナンバーが不明
の、二つの状況によって出来る事が変わってきます。

ちなみに、ナンバーは下4桁だけでは意味ないです。

品川111あ1111
のように、すべての文字が必要です。

まず始めに①の場合について説明します。

損壊状況の確認

臨場した警察官が最初に行うのが、損壊状況の確認です。

被害車両の傷を確認する事で、
傷に付着した相手車両の塗料
傷の高さ
を特定する事が出来ます。

これによって被疑車両の特徴が判明するだけで無く、後の捜査で車当たり(警察官が被疑車両を確認する事)した際に、傷の位置を照合する事が可能です。

被害日時の確認

ドラレコがある場合、正確な被害日時を割り出す事が出来ます。

物によっては時間補正が必要になる事もありますが、現在時刻と表示時刻の時間差を計算する事で、正しい被害日時を特定できます。

これによって犯人の検討が付いた時、言い逃れの出来ない状況を作り出す事が可能です。

車両所有者照会

現場で出来る主な捜査を上記2点です。

次に行うのが最も重要な、
車両所有者照会
です。

相手車両のナンバーが分かっている場合、警察が照会する事で、車検証に登録されている情報を調べる事が出来ます。

これによって犯人が判明すれば、特定出来たも同然です。

車当たり捜査

照会によって犯人を特定出来たら、警察官が実際に判明した住所に赴き車両を確認します。

ここで先ほど行った損壊状況の確認が活きてきます。

相手車両を実際確認し、
被害車両と同じ塗料
被害車両と同じ高さの傷
が認められれば、ほぼ確定です。

被疑者からの聞き取り

この時点で状況証拠はかなり固まっています。

ここまで言い逃れの出来ない状況作った上で、実際被疑者に対し、

あなた事故した事気付きませんでした?

被害者からの当て逃げ通報を捜査した結果ここに来ました。

と事実を告げます。

すると大抵の場合、

すみません、気付きませんでした。


と白を切るか、

ごめんなんさい。逃げてしまいました。

と正直に認めます。

中には、
これは自宅で擦ったまま治さなかっただけ
俺じゃ無い
否認しやがるアホもいます。

それでも否認する奴には、

認めれば物損事故で終わるけど、このまま否認するなら事故不申告で刑事事件として処理するしかありませんね。

と脅せば大抵の場合自認に転じます。

通常の物損事故として処理

当て逃げは正確に言うと事故不申告(道路交通法第72条1項後段)に該当します。

でも物損事故として処理するのと比べてこれを立件しようとすると要する労力が圧倒的に異なります。

そう、警察官の事情です。

しかも「気づかなかった」と言われたらどうしようもないのが現状です。

ですので、犯人が見つかったら後は普通の物損事故として処理します

ナンバーが分からない場合

ドラレコが無かったり、駐車中の当て逃げ事故の場合犯人のナンバーが分からない事が殆どです。

この場合出来る事はかなり限られてきます。

目撃者・周囲の防犯カメラ確認

客観的証拠として残っている可能性があるのは、
目撃者情報
防犯カメラ映像
だけです。

もし事故場所周辺に防犯カメラがあったら、所有者に許可を取って映像を確認させてもらいます。

加えて臨場時に運良く、
「犯人のナンバー分かります!」
と目撃者がいた場合は有力な手掛かりになります。

ここでナンバーや車両の特徴が分かれば、先ほど説明した捜査手法に沿って特定を進めます。

車両の特徴が分かっている場合

ナンバーが分からずとも、車両の特徴が分かっていればそれも証拠になります。

例えば、
・トヨタ 
・プリウス 
・シルバー 
・リアガラスにドクロにシール
といった感じです。

発生間もない当て逃げであれば、警察官が一応グルグル回って捜索する事が出来ます。

ですが、基本的には見つからない事の方が圧倒的に多いです。

出来る事は全部やる

ここまで、
ナンバーが判明している場合
ナンバーが不明な場合
の捜査手法について解説しました。

これこそが今回の問いに対する結論で、出来る事は全部やります

その上で言わせてもらいますが、当て逃げは犯人特定出来る事少ないです。

その理由は、被疑車両のナンバーが判明している事が少ないから

仮にドラレコ付けていたとしても、画質の悪いクソみたいな商品だとナンバーが読み取れないですし、駐車監視機能が付いていなければ駐車中被害だとほぼ100%泣き寝入りです。

にも関わらずアホな被害者は、
警察は何もしてくれない
と責任転嫁してきます。

こういう発言されると、警察官も人間ですのでやる気無くします。

まとめ

今回は、
「当て逃げ被害に遭った時、警察はどこまで調べるのか」
について解説しました。

結論としては、出来る事は全てやります。

ですが警察官は神様じゃないので、何も証拠がなければ犯人特定は不可能です。

そうならない為にも、最悪の事態が起きた時の対策を講じておくべきなんです。

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この記事を書いた人

元警察官。警察組織の内情や、
理不尽な労働環境で消耗しないための考え方を発信しています。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 防カメにはっきり
    衝突した所(軽妙)・ナンバープレートが映っておるのに事故処理や車両所有者紹介してくれない場合は?

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