財布を無くしたら絶対にこれやってください【元警察官が解説します】

どんなに優秀な人でも人間一度は財布を無くした経験があると思います。

私なんて3ヶ月に一回は必ず無くします。

その度に毎回青ざめた顔で死に物狂いで探して発見します。

しかし、中にはいくら探しても見つからない場合があると思います。

実際、私がいた交番はめちゃくちゃ忙しい所で1日に3人以上は必ず「財布を無くしました。」と届け出る人がいました。

財布を無くして一番怖いのは、盗まれて悪用される事です。

そうならない為にも、財布を無くしたら絶対にやるべき事を元警察官の私が解説します。

財布が無くなったら遺失物届か被害届

もし不運な事に自分の財布が無くなった際、状況によって遺失届か被害届なのかが変わります。
まずは、その判断基準について前提としてお伝えしておきます。

遺失届の場合

そもそも遺失届とは、所有物を自身の過失によりどこかへ置いてしまい、どこにあるのか所在が分からなくなった時に、交番や警察署に行って受理してもらう書類です。

例えば、
買い物の道中で無くした
駅のホームで無くした
等の状況下では、遺失届を作成してもらいます。

遺失届に記載する内容としては、
遺失日時場所
遺失者の個人情報
遺失物の特徴
です。

この情報は提出した警察署管内のみならず、データベースで全国警察に共有されます。
ですので、他県で紛失した物を別の警察署で遺失届を提出する事も可能です。

被害届の場合

先ほど説明した遺失物届は、事故過失により紛失した場合に作成する書類です。

その反対で、事故過失では無く明らかに他人に盗まれた場合は被害届を受理します。

例えば、
車に財布を置いていたのに無くなっていた
パチンコ遊戯中トイレにいっている間に盗まれた
等の状況下では、被害届を受理します。

たまに、
通勤中は財布あった筈なのに会社についてら無くなっていた
被害届を出したい
と交番に訪ねる人がいますが、なんでもかんでも被害届を受理できるわけではありません。

盗まれた蓋然性が高い場合のみ受理します。

無くなった財布が戻ってくる可能性は?

無くなった財布が警察に届けられる正確な確率は正直分かりません。

しかし、私の経験から申し上げると日本の場合かなり高確率で戻ってきます

なぜそう言えるかと言うと、財布の拾得物が結構多く、届けられたその日の内に遺失者へ返還する事が多かったからです。

あと、大抵の場合ショッピングセンターやタクシー、バス車内で遺失する事が多いのも理由です。

こういった施設内で遺失物があると、施設占有者は早期に警察に届け出る義務があります。

その為、毎週決まった曜日に預かっている遺失物をまとめて交番に届けられていました。

勿論、善人ばかりではないので盗まれる可能性もあれば、中身だけ抜き取られている可能性もあります。

ちなみに、他人が無くした物を盗むと占有離脱物横領罪(遺失物横領)に問われ、1年以下の懲役か10万円以下の罰金が課せられます。

財布を無くしたら絶対やるべき事3選

以上を踏まえ、本題の「財布を無くしたらなにをすればいいか」について、順を追って解説していきます。

キャッシュカード、クレジットカードの停止

財布を無くしたら、警察に届け出る前にキャッシュ、クレカを停止させて下さい

盗むような奴は躊躇なく悪用します。

実際、私が交番勤務時代に財布を無くした方のクレジットカードが不正利用される事がありました。

ちなみに、銀行口座の凍結やクレカの停止は発行会社に連絡すれば即座に対応してもらえます。

警察に届出

クレジットカード、キャッシュカードの停止を行った後に、警察へ届け出て下さい。

先ほどお伝えした通り、遺失物届けを警察が受理します。

あと裏話ですが、交番のお巡りさんは毎日何件、何十件と遺失物届を受理します。

ですので、流れ作業になっている事が殆どです。

その上で、無くなった財布を見つける為に重要な事は、
遺失日時、場所、遺失物の特徴
です。

この三つをどれだけ正確に伝えるかで、発見される可能性が変わってきます。

財布の中に個人情報が記載されている免許証等が在中してあれば、明らかに遺失者の物と判断されるので、返還される可能性が高いです。

しかし、これらの身分証がない場合、本当に見つかった財布が遺失者の物なのか判断が難しいです。

その為、警察に届出する際は、上記の三つの事項を出来るだけ細かく伝えて下さい。

遺失期間中に通った場所を再度確認

遺失期間とは、最後に確認した時点から無くなったと気づいた時点までの事です。

大抵の場合、その間に立ち寄った店や道中に落としています。

その為、再度確認したら見つかる事も結構あります。

実際、財布の遺失物届を提出した方が、遺失期間中に行ったスーパーの店員さんに確認した結果預かってくれていたケースもありました。

ですので、面倒かもしれませんが自分の記憶を掘り起こして行った覚えのある場所を再度確認してみて下さい。

まとめ

今回は、元交番員の私が、財布を無くしたら絶対にやるべき事についてご紹介しました。

私も経験がありますが、財布を無くした瞬間は一気に顔が青ざめて心配になりますよね。

しかし、日本人は親切な人が多いので盗まれる事は少ないです。

実際、財布の遺失届は皆さんが思っているよりも多く、それと同時に善良な市民が発見してくれて交番に届けられ、遺失者に返還する事も多かったです。

ですので、万が一財布を無くしてしまっても、焦らず私がご紹介した以上の3点を行なって下さい。

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