警察官になる為に有利な格闘技とは【格闘技大好きな私が実体験を元に教えます】

これから警察官を目指す人は、「どんな資格が有利なのか」や、「格闘技をやっておいた方がいいのか」と気になると思います。

しかし、実際警察官になる人に経験者は少ないです。

それでも私の経験上、警察官をやる上で格闘技経験があると有利です。

その理由は、荒れた現場でもビビらずに対応できるからです。

現在警察官の方や元警察官の方ならわかると思いますが、厳つい兄ちゃんや外国人絡みの現場になると急に弱気なって一歩引いてしまう警察官が多いです。

そんな中、格闘技経験があればそんな奴らより怖い人と日々戦っている自信がありますので、ビビらずに一歩前に出る事ができます。

私自身、中学の時から空手とキックボクシングを習ってきて現在も格闘技を続けています。

そのお陰で、喧嘩の現場でも周りが引いてしまっている中突っ込んで行けましたし、他の警察官がやりたがらない仕事だって進んでやれました。

そこで今回は、私の経験を踏まえた上で警察官に有利だと思う格闘技についてお伝えします。

この記事を読んでいる方は警察官採用試験に柔道・剣道が有利である事は知っていると思います。

ですので今回の趣旨はあくまで本当に現場で必要になる格闘技についてご紹介しています

現場で使える格闘技

警察官は被疑者を制圧する際、必要最小限度の実力行使が求められます。

要は、怪我を負わせずに制圧しろという無理難題を押し付けてきます。

警察官の人数が沢山いれば被疑者に怪我を全く負わせずに制圧する事は可能なのですが、制圧しなければならない現場でも少人数の警察官で対応しなければならない場合もあります。

そこで今回は、自分の身を守る為にもやっておくべき格闘技を元警察官の私が実体験を元に解説します。

柔道

警察学校に入ると、剣道か柔道を選択し卒業まで必須科目として行います。

私はその二つの中で柔道を選択しました。

理由は単純で、初期費用が掛からないからです。

柔道を選択すると、必要経費は柔道着だけで確か2万円位で済みました。

しかし、剣道を選択すると道着に加えて防具も購入しなければなりません。

その差額約5万円位です。

高校を卒業したばかりで、家も裕福では無かったので問答無用で柔道を選択しました。

その選択が後の警察人生に活きたと思っています。

そもそも、剣道選択者は警棒を持った状態で闘う事が想定されています。

しかし警察官が武器を使用して犯人を制圧する状況なんて滅多にありません。

殆どの場合が素手で警察官に向かってきます。

ちなみに私が警察人生で警棒を使用した事は一度もありませんでした。

そのような状況の中、柔道はマジで使えます。

私は警察学校時代の10ヶ月間しか柔道経験がありませんでしたが、現場ではよく使わせて貰いました。

柔道をやっておくメリットは、相手の服を掴んだだけで制圧出来る点です。

しかも、力をコントロールすれば致命的なダメージを与えない事も出来ます。

実際私が収集の付かない喧嘩現場で被疑者を逮捕する際や強制執行の現場でよく被疑者をぶん投げて制圧させて貰いました。

しかも、警察官採用試験時点で柔道の講道館2段を取っておくと加点ポイントになります。

ですので、警察組織に入る上で柔道をやっていて損する事はありません

柔術

現在日本のみならず世界中で人気の格闘技である柔術。

柔術のメリットは、大きな怪我を負う事なく続ける事が出来る点です。

私は格闘技は格闘技マニアでしたので、警察官時代に約2年間ブラジリアン柔術の道場に入門し練習をしていました。

そこで感じた事は、柔道の黒帯と白帯以上の差が柔術にはあるという事です。

警察学校時代でみっちり柔道をしていましたし、中でも寝技には自信がありました。

しかし、初めて柔術の道場に入門してスパーリングをした際、青帯の男性にボコボコにされました。

その時私は、
こんなにも差があるの?
と正直感じました。

それから私は同じ人間なのになぜこんなにも力の差があるのか不思議に思い、さらに柔術にのめり込み練習を重ねました。

そして二年間挫折しそうになりながらも柔術を続けた結果、分かった事があります。

それは、相手から一本を取るのに力は必要ないという事です。

私を当初ボコボコにした青帯の男性は明らかに私よりも骨格が劣っていてパワーも私の方がありました。
それでも圧倒的に制圧されたのは、繰り返しシチュエーションやスパーリングで培った相手を絞め落としたり極める技術があったからです。

私も柔術を初めて一年が経過した時、力を使わなくても相手を極める技術が身につきました。

そのお陰で、被疑者の逮捕現場や泥酔者の保護現場で対象者に怪我を負わせる事なく制圧する事が出来るようになりました

柔術を習うメリットは現場で活きる事だけではありません。

警察内部でも活かす事が出来ます。

警察学校を卒業してからも、柔道剣道選択者は毎月規定数の訓練に参加しなければなりません。

殆どの警察官は日々多忙な業務を行っている為運動不足です。

訓練では少し動いただけでバテバテです。

しかし、柔術の練習は柔道以上に体力を消費します。

毎日しんどい練習を行う訳ですので、運動不足の警察官と比べものにならない程体力が向上します。

結果、術科訓練ではどれだけ乱取りを行なってもスタミナ不足にならないですし、寝技になれば圧倒的な力の差で制圧する事が出来ます。

私も柔道訓練では無双状態でした。

以上の私の経験から、柔術は相手にダメージを負わせずに制圧する事を目的とする警察組織において実用的な格闘技だと思います。

総合格闘技

私が思う警察に一番コミット出来る格闘技は総合格闘技です。

その理由は説明するまでもありませんが、すべての攻撃に対して対応出来る事です。

犯人がぶん殴ってきた時も反応して避けたりブロックする事が出来ます。

また、制服や対刃防護衣を掴みかかって振り回そうとしてきた時も、グラップリングの技術で制圧する事が可能です。

万が一相手が柔道経験者で投げられる事があったとしても、下から極める事も出来ます。

このような理由から、総合格闘技が警察業務を行うにあたって一番有効的だと私は思います。

警察には柔道・剣道の他に逮捕術という術科が必須科目となっています。

この逮捕術は犯人に致命的なダメージを与える事なく制圧する事ができる格闘技として開発されました。

そのルールはほぼ総合格闘技と同じで、寝技が無いだけです。

このルールが物語っている通り、制圧するのに総合格闘技は最も適しています。

柔術クラスがある格闘技ジムは大抵総合格闘技クラスもあります。

私も道場に入門する時、総合格闘技クラスも入っていました。

しかし、デメリットもありまして、それが怪我のリスクです。

総合格闘技はめちゃくちゃ薄いグローブで殴り合う上、組み技で思いっきり相手をぶん投げます。

これらの要素が相まって、よく怪我を負ってしまうのです。

逮捕術も全身剣道と同じくらい防具を着けます。

それくらい危険な格闘技なのです。

ですので、警察官になってから総合格闘技を続けるのは難しいので、この記事を読んだ警察官志望の方は、警察官採用試験を合格し、入校するまでの間でスキルを磨く事をお勧めします。

恐らく入校時には逮捕術で無双すると思います。

まとめ

今回は、警察官時代の経験を元に、警察官になる為にやっておくと有利な格闘技をお伝えしました。

この記事を読んでいる方は、柔道や剣道で有段者になる事が採用試験で有利になる事は知っていると思います。

その上で、実務で本当に使える格闘技だけをご紹介しました。

もし私が今から警察官を目指す立場にあるとしたら、間違いなく明日から総合格闘技ジムに入門します
今回の記事を参考にしていただけたら幸いです。

こちらの記事では、私が現役時代楽しいと感じた業務についてお話ししています。

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