現役時代にガチギレした現場3選【元警察官が実体験を語ります】

警察24時では、警察官が悪人を検挙する華々しい場面ばかり放送されています。

しかし、それは沢山ある業務の一つでしかありません。

実際は、警察を挑発してくる一般人や会話が成り立たないようなキチガイを対応する毎日です。

そんな場面を放送してしまったら、恐らく警察官を志す人は激減するでしょう。

そこで今回は、私がガチギレした現場を3つご紹介します。

目次

警察官に暴力振まくる泥酔男

特に繁華街の警察署で勤務していると、毎日の様に泥酔者の通報があるか、道端で倒れている人を目撃するので、対応せざるを得ません。

この場合、警察が一時的に保護し、家族に連絡を取って迎えに来てもらう事が一般的です。

そして、毎回泥酔して警察のお世話になる通報常習者というのがどこの地域にも存在します。

普段温厚な私がブチギレた相手も、この泥酔常習者でした。

私が夜中警察署で書類作成していてたところ、

泥酔者が居酒屋で寝てしまっていて起きない

との通報があったことから、臨場しました。

案の定、私が通報のあった居酒屋に臨場したところ、そこで寝そべっていたのは例の泥酔常習者でした。

ちなみにコイツは警察の事が大っ嫌いで、私たちに対して猛烈に反抗的な態度を示してきます。

そして私が居酒屋の店員に事情を伺ったところ、

酔っ払ってしまい料金も払ってもらっていない

ことから、通報したことが判明しました。

仕方が無いので、まずは爆睡してしまっている泥酔男に、

起きてくださーい、そして料金を払ってください。

と呼びかけました。

しかし、男は一向に起きる気配がありませんでした。

なので私は、寝ている男性の肩を揺すったところ、制服姿の私を観るや否や、

くそお巡りが俺に何の用や💢

と逆ギレ。

いつものことなので私は、

はいはい、キレなくてもいいからまずは料金を払ってください

と諭しました。

ちょっと私も煽り気味な態度をしていたのも悪かったと今は思います。

案の定男は、

お前誰に向かって生意気な口叩いとるんじゃコラ!!

と大声で叫び私の胸ぐらを掴んできました。

その時点で公務執行妨害罪が本来成立するのですが、相手は酒に酔っていて正常な判断をする事が出来ないので、実務上パクる事は出来ません。

私も警察官と言えど人間ですので、正直めちゃくちゃ腹立ちました。

しかし、酔っ払いと言い争ったところで何もメリットはありません。

ですので私は、

気を害してしまってすいません、料金を払っていただけますか?

と超下手に出ました。

それでも男は納得がいかないらしく、

俺は料金を払うつもりはない。もう帰るわ。

と言ってその場から立ち去ろうとしました。

「おいおい、ちょっと待て」と思った私は、男の前に立って道を塞ぎ、

良い加減にしてください。料金を払わないなら帰れません

と言って逃走するのを防ごうとしました。

すると男性は、思いっきり私の胸を右手でぶん殴ってきました

その瞬間、私は怒りを我慢することを辞めました

お前調子乗ってんじゃねぇぞ?
もう保護するから

と通告した上で、男の襟と袖を持ってパトカーまで引きずり、無理やり後部座席にぶち込みました。

警察がこんな事していいのかよ
訴えてやるからな!!」

とアホみたいに叫んでいましたが、私もブチギレていたので、ガン無視です。

所持品検査

保護したは良いものの、男は飲食代をまだ払っていませんでした。

ですので私は男に対して、

お前このまま払わず、店側が被害届を出したら逮捕されるからな?

と脅したところ、

金だけ払うわ

と言って飲食代を渡してきました。

普通、店員に対して謝罪の一つ位あるのが社会人として最低限のマナーだと思いますが、店員さんも言い方で大ごとにはしませんでした。

家族の呼び出し

冒頭でも説明した通り、泥酔者を保護した後は、その監督をしてくれる家族等に迎えにてきもらいます。

この男は泥酔常習者で、何度も保護しているので家族の連絡先は把握していました。

ですので、ご家族の方には毎回申し訳ない気持ちで一杯なのですが、仕方なく今回も連絡することにしました。

結果、男の妻が警察署まで迎えに来てくれることになった。

家族へ引き渡し

泥酔者のみならず、一般人を保護した際は、動静監視を徹底しなければなりません。

嫌でも、男の傍に迎えがくるまでいなければならないのです。

そして今回に関しても、男は家族が来るまでの間、

本当にお前ら税金泥棒だよな
大した仕事もしていないくせに偉そうにするな

等、誰でも思いつくような警察アンチコメントを並べてきました。

相手にしててもムカつくだけですので、フルシカトでその場を凌ぎました。

警察署に着いてから大体1時間後、男の奥さんが迎えにきました。

毎度自分の旦那が警察の世話になって、夜遅い時間に迎えにいかなければならない奥さんの事を考えると、警察としても申し訳ない気持ちになります。

しかし、これが警察のルールですので仕方がありません。

悪いのは全て夫なのです。

警察を挑発するクソガキの逮捕

どこの地域にも、クソガキは存在します。

クソガキとは、警察官を鬼ごっこの遊び相手としか思っておらず、道路交通法を一切守るつもりのないゴミみたいな未成年の事です。

よくバイクで空ぶかししながら爆走するあいつらです。

そのクソガキの対応を、警察官はしなければなりません。

そして、私はこのクソガキ達に対して警察官という身分を忘れてブチギレました。

爆音バイクの110番通報

当時、私は自動車警ら隊という職場で勤務をしていました。

これは、職質や取り締まり、初動現場対応を行う部署です。

そして、私が上司とパトカーで警ら中、

少年風の男性4名がバイクを空ぶかししているとの通報を受理
現場へ向かえ

との無線指令を受けました。

確かに、遠くの方でアホが出す音がするなと思っていました。

そして、私は大切な警らを切り上げ、現場へ向かいました。

クソガキと遭遇

110番通報があったのは、パチンコ店駐車場でしたので、私たちはそこに向いました。

すると、駐車場の隅にクソだせぇ跳ね上げの単車3台が駐車されていて、そこにガキ4人がいました。

そいつらをみた瞬間、いつも補導している奴らだと確信しました。

そして奴らはパトカーを見た瞬間に、

「ブン、ブブブーン」

と空ぶかしを始め、逃走していきました。

そこからは、いつも通り鬼ごっこタイム開始です。

一台が転倒し、ガキ2人確保

私たちが単車を追跡中、3台ある内の2台は小回りを効かせて姿を眩ましましたが、一台はなんとか追跡できました。

ここで話は変わりますが、よくニュースでパトカーから逃走中の単車が信号停止中の一般車に追突する記事を観る事があると思います。

勿論、追突した単車の運転手が悪いのですが、追跡していた警察官も叱られます。

追跡方法が悪かったんだろ?

と。

それに関しては毎回納得できないです。

じゃあ完全に違法改造している単車を見つけても追跡しなくてもいいんですか?と幹部連中に言いたいです。

言う勇気ないですけど。

話は戻り、私たちは通報にあった単車を追跡していました。

かなり危険な運転で、何度も他の車両に衝突しそうな状態でした。

サイレンを鳴らし、マイクで

危険ですので停止してください

と促しても、逆に八の字運転をして挑発してきました。

しかも、運転手と後部座席に乗っていたガキは、ノーヘルです。

完全に警察を舐め腐っています。

あまりの往生際の悪さに、私は既にブチギレていました。

そして、追跡してから1kmほど進んだところで、案の定スリップして事故転倒しました。

その瞬間を逃すまいと、私はパトカーから降車し、ガキ2人を確保しました。

盗難車両の無免許運転と判明

確保した単車の運転手は、逃走の間に
信号無視
進路変更禁止違反
ヘルメット装着義務違反
をしていたので、切符処理を行うことにしました。

よって、私たちは運転手に免許証を出すよう指示したところ、

免許なんてもってないわ

と一言。

名前から照会しても、無免許であると判明しました。

更に、単車についても本人名義の物ではなく、盗難車両です。

まじで、盗んだバイクで走り出していたのです。

ここまで来ると、もう少年補導とかそのレベルでは無く、刑事事件です。
そして私はコイツらに、

お前らみたいなクソガキは一生務所入っとけ

と一言告げ、事件手続きを開始しました。

窃盗罪で現行犯逮捕

現場に刑事課員も到着し、方針について協議しました。

結果、盗難車両である事が明白でしたし、本人も自供しています。

しかも、現に運転している状況を私が現認していましたので、運転手を現行犯逮捕することになりました。

ちなみに、同乗していたガキに関して、「俺は知らなかった」とシラを切りました。

これがもし、盗難車両であると知った上で同乗していた場合、共同正犯が成立し、逮捕できます。

しかしそれに該当しなかったので、逮捕したのは運転手のみでした。

そして、「○時〇〇分、現行犯逮捕」と告げて手錠を掛けた瞬間、さっきまで私たちを煽り倒していたクソガキは、泣きべそを垂れていました。

普段、この瞬間だけは少し同情することがありましたが、コイツに関しては全くなかったです。

本当にこのまま一生務所暮らししとけと思いました。

警察官は非行少年に対し、「健全育成の精神を持って接する」事を求められます。

しかし、実際こいつらは警察官を遊び道具としか思っておらず、危険運転をして人の命を奪ってしまう事すら考えていない猿です。

だから私は、イキっているガキが今でも大っ嫌いです。

絶対認めない交通違反者

警察官は、交通上の安全を守る為日々交通取り締まりを行います。

そして、私も実際に行っていました。

基本的に、交通違反をすると点数と反則金が課せられます。

私の感覚だと、半分以上の違反者が切符を切られたら最初は認めません。

その理由は様々で、
他の車も違反をしているから
本当に気付かなかった
見逃して欲しいから
の何れかです。

その中でも、どれだけ説明しても全く認めない運転手は存在します。

私がブチギレた違反者もこの類でした。

横断歩行者妨害現認

当時、私は死亡事故が発生した横断歩道において、部下と一緒に取り締まりを行っていました。

この時点で二名の運転手が横断歩行者妨害(以下歩妨)したので、切符処理しています。

そして、交通監視中、横断歩道を明らかに渡ろうとして横断歩道手前で立ち止まっている歩行者がいました。

昼間でしたので、注意して運転していれば間違いなく気付きます。

しかし、軽トラの運転手がノンストップで横断歩道を通過していきました。

実際、歩行者はほぼ渡り掛けていたので、かなり危険な状態です。

違反を現認した私たちは、違反者を追跡し近くのドラッグストア駐車場に停止させました。

違反者ガチギレ

停止させた運転手に対して私は、

先ほどの横断歩道を渡ろうとしていた歩行者に気付きませんでした?」
「歩妨になります。


と、違反を犯した事を伝えました。

すると違反者は、

歩行者には気付いていたよ。
でも、まだ歩いていて渡ろうとしていなかっただろ。

と、よく違反者が言う言い訳を言ってきました。

現実は、完全に渡ろうとして立ち止まり、周囲の安全確認を行っていました。
ですので、

いや、完全に立ち止まって渡ろうとしていました。
注意していたら絶対に気付きます。

と説明したところ、

認めないね。
だって俺ゴールドだから、今まで違反なんてした事ないし。

と反論。

そこからは、やったやってないの押し問答でした。

そんなやりとりが続いた後、違反者は声を荒げながら私に、

本当にお前ら卑怯だよな。
というか、仮に俺が違反したとして、実際に轢かなきゃそれでいいだろ
もう帰るわ

といって、免許証も提示することなく急に車を発進させ逃走しました。

まず、切符手続きが終わっていない上に免許証を提示していない状態で逃走するのはあり得ません。

絶対何かを隠しているのです。

違反者の追跡

逃走した違反者は私の経験上、何かを隠しています

しかも切符処理の途中でしたので、再び追跡を開始しました。

マイクで停止を求めるも、違反者は止まることなく逃走し続けます。

本当は緊急走行で追跡をする際、ある程度追跡しても停止しなかった場合は、危険性の観点から緊急走行を中止しなければなりません。

しかし、運転手の態度に私はめちゃくちゃ腹が立っていて、今捕まえなければ証拠隠滅する可能性があると思い、かなり長い距離を追跡しました。

結果、脇道に入った後行き止まりになり、再び確保しました。

私、違反者を鬼詰め

怒りMAXの私は逃走した違反者に走って掛けより、運転手に対し、

てめぇ何逃げとるんじゃ!
今すぐ免許証出せ。

と怒鳴りつけました。

しかし違反者は黙ったままで免許証の提示すらしません。

その後も運転手に怒鳴り続けながら降車するよう、求めました。

そうこうしている内に応援の警察官が来てくれました。

そして私は違反者に対し、

このまま免許証を提示しないなら免許証提示義務違反で逮捕するからな

と、トドメの一言を放ちました。

すると違反者は、

免許証は持っていない
免許取り消しになっている

と白状しました。

無免許運転で現行犯逮捕

結局、違反者は無免許運転で現行犯逮捕することになりました。

最後の最後まで違反者は私に、

警察はこんなことしかすることない
暇で良いよな
と反省した素振りを見せることなく、文句を言い続けていました。

そして、私が違反者に逮捕事実を告げた上で手錠を掛けて終了しました。

まとめ

私が現役時代にブチギレた事案を3つ紹介しました。

どれも未だに鮮明に覚えています。

この経験を通じて学んだ事は、この世には更生の余地が無いどうしようも無い人間が沢山いる事です。

3つ目に紹介した無免許野郎も、一度免許取り消しになっているのにも関わらず、同じ過ちを犯して結局逮捕されています。

他の二つにしてもそうですが、通常あるべき理性が欠落しているのです。

警察官を辞めた今、こんな奴らの対応をすることが無くなった事に対して安堵している一方で、身の回りにも理性の欠落している人間がいる可能性を考えて、生活していこうと思っています。

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この記事を書いた人

元警察官。警察組織の内情や、
理不尽な労働環境で消耗しないための考え方を発信しています。

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