今年12月14日午後8時頃に発生した、北九州市内のマクドナルド店内において中学生二名に対する死傷事件。
本件に対し、
「何故犯人の顔を公開しないの?」
「公表できない裏の事情があるんじゃ無いの?」
と言った世間の憶測が相次いでいます。
確かに被害者の顔写真は公開されているのに犯人の顔写真だったり似顔絵は公表されていないのは不自然ですよね。
恐らくですが、俗に言う「裏の事情」によるものでは無いと思います。
捜査上、公表できない理由があると考えられます。
その理由について推測します。
犯人の写真を公表しない理由は?
ネット上では犯人の写真を公表しない理由について、
「上級国民なのでは?」
「警察関係者かもしれない」
と言った様々な憶測が上がっています。
確かに相次ぐ警察の不祥事によって国民の信頼はガタ落ちですのでそう思われても仕方ないです。
ですが、社会的反響の大きい今回の事件においてそう言った理由で犯人の顔を公表しない事は考えにくいです。
捜査本部まで立ち上がっているわけですから。
本題ですが、公開しない理由について私は、
①公開捜査の手続き中
②ある程度犯人の所在が特定出来ている
③誤情報により捜査が撹乱する
の何れかだと推測します。
以下の記事では、上記3つの理由について詳しく解説します。
公表の手続き中
一つ目に考えられる理由は、
「公表のタイミングを伺っている可能性」
です。
犯人の身体着衣を撮影した映像や画像を公表する捜査を、公開捜査と言います。
この捜査は、プライバシーを公共の福祉でねじ伏せる事で可能になっています。
但し、公開捜査に踏み切るには3つの要件をクリアする必要があります。
その要件は、
(1) 次のいずれかに該当する事件であること。
ア 凶悪犯(殺人、強盗、放火及び強制性交等)に係る事件
イ 財産犯のうち、犯行の手段、方法が悪質で被害額も相当多額にわたり、又はわたることが見込まれる事件
ウ 反社会性の強い集団の構成員と認められる者等により敢行された事件
エ その他社会的反響が大きいと認められる事件
(2) 公開する人物が被疑者であると認められる十分な根拠があること。公開捜査の対象事件は、前記(1)の事件について、指名手配が行われているものとする。
(3) 20歳以上の被疑者であること
で、(1)〜(3)全てに該当する必要があります。
その疎明が出来て初めて公開捜査ができるんですが、手続きに時間を要している可能性が考えられます。
もし店内に設置してある防犯カメラに犯行状況が録画されていなければ、(2)を証明する事はかなり大変です。
こういった事情により、手続きに時間が掛かっている可能性が考えられます。
ある程度犯人の所在が判明している
二つ目に考えられる可能性は、
「ある程度犯人の所在が判明している事」
です。
もし判明していたとしても、当然報道機関に公表する事は絶対あり得ません。
仮に公表したとしたら間違いなく犯人が逃走しますから。
ですが、個人的にはこの可能性はかなり低いと思っています。
何故かと言うと、
「犯人の人相着衣をメディアに公開して国民に協力を仰いでいるから」
本当に検挙間近だったら、このレベルの情報でさえ犯人に警戒を覚えさせる筈です。
誤情報により捜査が撹乱する
三つ目に考えられる可能性は、
「誤情報により捜査が撹乱する事」
です。
確かに、様々な目撃情報の中から犯人特定に関するものがあるかもしれません。
犯罪捜査の基本は、断片的な情報を集約する事ですから。
しかし、予想に反して情報提供が殺到した場合、それらを整理する為に人員が割かれる事になります。
加えて犯人の人相着衣についての情報が、
・40代、170㎝位
・中肉中背
・灰色上衣、黒色ズボン
・黄色サンダル(これは特徴的)
という超標準体型です。
サンダルを履き替えていたとすると、どこにでもいるおっさんです。
そうなると大量の目撃情報によって捜査に支障をきたすと捜査本部が判断する可能性があります。
まとめ
今回は、北九州市殺人事件の犯人写真を公開しない理由について考察しました。
どこまで行っても理由は捜査員にしか分かりませんし、確かな事情があって公表していない筈です。
罪の無い二人の中学生を襲い、一人の命を奪った犯人は早く捕まってほしいと心から願います。

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