警察は税金泥棒なのか本気で考えてみた。【市民から言われる悪口一位はこれです。」

警察官をやっていると、職質なり交通違反取り締まりで市民から、
税金泥棒
俺らの税金で飯食ってるくせに
と言われる事が多々あります。

職務中にこの暴言を受けた私は、100%税金泥棒なんかしていないと言い切る事が出来ませんでした。

私自身、自分で言うのもなんですけど仕事一生懸命やっていた方ですし、税金泥棒と言われる筋合いは無いと思っています。

でも、警察組織全体で考えると「税金泥棒」と言われても仕方ない部分も正直あります。

そこで今回は、警察は税金泥棒なのかどうか本気で考えた結果辿り着いた結論についてお話しします。

目次

税金泥棒の定義

この話をする前に、そもそも税金泥棒とは何か考えました。

その結果、与えられる報酬に見合った仕事をしない警察官の事と私は思います。

まず、警察のみならずどの会社で働いている人でも、働いた報酬として給料が発生します。

その給料は、会社の売り上げから人件費として割り当てられています。

公務員の場合は、そもそも売り上げから人件費を割くのでは無く、国の予算から割いています。

ですので、国の予算なのか会社の売り上げなのかという違いだけであって、その仕組み自体に対して税金泥棒という割れる筋合いはありません

もし、利益を産んでいないのに税金で給料を貰っている事自体に対して給料泥棒と言うなら、そもそも公務員が存在する事は不可能ですので。

問題なのは、給料を貰っているのに見合った仕事をしない事です。

この前提を踏まえて、警察は税金泥棒なのか以降の記事では解説します。

確かに税金泥棒はいます。

税金泥棒とは、一旦税金と切り離して、単純に給料に見合った仕事をしているか否かで判断すると先ほど説明しました。

その上で、税金泥棒はいます

明らかに給料と労働量が見合っていない警察官は実際見てきました。

相手を見て切符を切るチキン警察官

交通違反取り締まりが好きな業務という警察官は聞いた事がありません。

それでも、白バイ隊員になりたかったら交番時代から人より切符を切る必要があるし、勿論白バイ隊員になったら毎日切符だけを切り続けなければなりません。

そしてこれは白バイ隊員や交通課員だけの話では無く、交番のお巡りさんや私が所属していた自動車警ら隊でも同じです。

毎月決まった目標件数があるので、それを達成する為に日々取り締まりをします

ちなみにノルマについて興味がある方はこちらの記事でも解説していますので、読んでみて下さい。

あわせて読みたい
警察のノルマについて【元警察官が実態を明かします】 今回の記事では、組織内部にいた私が警察のノルマに対して思う事を赤裸々に解説しています、 結論から申し上げると、警察にノルマは存在します。 その理由は、真面目に働く警察官がいる一方で、税金泥棒と言われても仕方ないくらい働かない警察官が実際いるからです。

そもそも取り締まりは交通違反をする悪い奴に反則金と点数をプレゼントする為に行うものです。

ノルマの為に弱いものイジメをする為ではありません。

しかし残念ながら、落ちるところまで落ちた警察官は弱いものイジメを平気でやります

実際私がそういうゴンゾウ警察官と交通取り締まりをした事があります。

そいつは、目の前でハイエースに乗ったイカつい兄ちゃんがシートベルトを間違いなくしていなかったのにも関わらず、声かけすらしようとしませんでした。

なので、私は、

行かなくてもいいんですか?

と、一応上司なので伺いを立てたところ、

現認不十分だから辞めておこう

と一言。

その時私は、

いやいや、あれ見逃しちゃダメでしょ

と思いましたが、本当に一応ですけど階級も年齢も上の上司の言う事ですので素直に従っておきました。

一方、横断歩道を渡ろうとしているのか渡ろうとしていないのか曖昧な歩行者がいる状況で、高齢女性が運転する車が横断歩道手前で停止しなかった時にそいつは、

あれは歩妨だ!いくぞ!!

とめちゃくちゃ気合いが入っていました。

結局、そのおばあちゃんはクソ上司のせいで、点数2点と反則金9000千円を引かれてしまったのでした。

こんなのハッキリ言って弱いものイジメです。

でもそういう警察官もいるのが現状です。

現場に行かない警察官

交番のお巡りさんというのは、受け持ち管内で発生した110番通報は自ら行く事が常識です。

その為の交番ですから。

しかし、交番勤務という警察組織の中でも楽な勤務形態をさせてもらっているにも関わらず全く現場に行きたがらないゴンゾウ(ゴミ)警察官がいます。

私が勤務していた警察署のゴンゾウ警察官は、県下でも伝説級でした。

まだ自ら対応する無線を本部なり本署に送る積極性が無いだけなら理解できます。

でもソイツは、110番事案を聞いて発生場所を確認したら向かうのでは無く、方向転換して急に逆方向へパトカーを走らせるのです。

話を盛っているように思われるかもしれませんし、私も自分自身でこんな話が本当にあるのか疑心暗鬼なりますが本当です。

ちなみにソイツは私の同期生とペアを組んでいて、この話も同期生から直接聞きました。

この話を聞いて私は、

コイツに関しては税金泥棒だわ。」

と思いました。

被害届を頑なに取らない警察官

このタイプが一番タチ悪いです。

例えば、交番に「財布を失くした」という届出があったとします。

そういう場合、警察官の受理方法って遺失届か被害届のどちらかです。

どこに落としたか分からない場合が、遺失届。

確実に失くした場所は分かっているんだけど失くなっている場合が被害届です。

そして、遺失届と被害届を比べると処理に掛かる時間が全く違います。

断然被害届の方が時間や手間が掛かるので、本音を言えば警察官誰だって楽な遺失届の方が良いに決まっています

しかし、警察官は法律の基づいて仕事をしている訳ですから、状況によって判断すべきです。

そんな中、頑なに被害届を受理しない警察官がいました。

その警察官は、定年間近で残りの警察人生をいかに楽して給料と退職金を貰う事しか考えていないおじさんでした。

出来る限り楽な方を選ぼうとする方でしたので、被害届だけで無く揉め事の現場においても、本当は暴行があったのに「制止しただけ」と言い回しを変えて本書に報告し、なるべく事件化しないように努めていました。

ジジイババァであろうが、金貰っているならそれ相応の仕事をするべきなんですが、公務員という職業は簡単に人をクビにする事が出来ないので、こう言った税金泥棒がいるのです。

内勤警察官はお値段以上の仕事をしている。

交番勤務等の三交代勤務は、警察組織の中でも楽な勤務形態です。

ただでさえ楽な勤務形態なのに、先ほど説明した通り自分がいかに楽をするかしか考えていない税金泥棒がいる事は事実です。

しかし、殆どの警察官は市民からの批判を受ける事もありながら与えられた職務を全うしています。

中でも、刑事・交通・生活安全等の内勤は皆さんが思っているより大変です。

それこそ税金泥棒だなんて言われる筋合いが無い程です。

実際私も1年間だけ刑事課員として勤務していましたが、貰っている給料以上の仕事をしていたと自負しています。

ここで、なぜ内勤がお値段以上の仕事をしていると言えるのか解説します。

仕事量がえぐい

私は刑事課しか経験していないので刑事課の話になってしまいますが、三交代勤務と比べて仕事量が圧倒的に多いです。

基本的に交番のお巡りさんは事件を持つ事がありません。

例えば、職質で覚醒剤被疑者を逮捕したら、作成する捜査資料ってせいぜい逮捕するまでの分です。

逮捕後の捜査は全て刑事が行います。

その一つの事件を終結させるだけでも膨大な時間と労力が使われます。

加えて手掛かりの少ない事件や重大事件が発生すると、そもそも被疑者を特定して「こいつが犯罪を犯しました」と疎明する為に先が見えない捜査を検挙に向けてひたすら続けなければなりません。

しかも対応する事件はこれだけで無く、基本的に次から次へと事件は溜まっていきますので勤務中であろうがプライベートであろうが常に不安感は残ります。

中にはそのストレスで鬱になる警察官もいます。

労働時間が比べ物にならない

三交代勤務では、24時間勤務したら翌日退勤してから翌々日までは休みです。

内勤員はカレンダー通りの勤務形態ですので、平日は毎日仕事です。

それだけなら普通のサラリーマンと変わりません。

正規勤務時間については公務員ですので、大体8時から17時までです。

ですが、17時に仕事を終える事なんて滅多にありません

そもそも仕事が無くなる事はあり得ませんので、体力が続く限り時間外勤務であろうが働きます。

その上、17時以内に事件が発生すれば勿論業務をストップして現場対応しなければなりません。

結果、逮捕する事になればそっちを優先して、被疑者の身柄を留置するまで時間を使われます。

そうなると結局日を跨ぐ事も珍しくありません。

で、元々やろうとしていた業務がストップしている訳ですから、どんどん仕事が溜まっていきます。

となると、時間外勤務や休日出勤せざるを得ないのです。

ちなみに100時間以上の残業なんてざらにありました

家庭を潰して働いている。

私は独身ですので、プライベート時間は削られますがそれを覚悟の上で警察官になったので、別に仕事がキツい事自体に不満はありませんでした。

でも、内勤を続けていたらいつか家庭を壊すと思います。

労働時間が長い事に加えて警察官は呼び出しもあります。

旅行を計画して、奥さんや子供がその日を楽しみに待っていたとしても呼び出しがあればスケジュールを全て取り止めて職場に行かなければなりません。

規模が小さい警察署だと人員が常に足りていない状態なので、頻繁に呼び出しがかかります。

内勤だと更にです。

当時の私の上司はいつも夜遅くまで残っていましたし、私が溜まっている仕事を隙間時間で減らそうと思い休日に出勤してもその上司は先にいました。

しかも家庭を持っていました。

この経験も私が警察官を辞めようと思ったキッカケにもなっていますが、仕事をガチでやろうと思うと、ハッキリ言って家族サービスを充実するのは無理です。

正直バリバリ刑事やっている人は、家族が可哀想と私は思っています。

まとめ

ここまで「警察官は税金泥棒なのか」解説しました。

公務員という安定にぶら下がっている奴もいれば、家庭を顧みずに組織の為、被害者の為に命を削って働いている警察官もいます。

なので、特定のクソお巡りに対しては「税金泥棒」という言葉はお似合いですけど、内勤している警察官は現在の私から見てもお値段以上の働きです。

ですので、結論として「警察官は税金泥棒ではありません。

税金泥棒なのは、働かないクソだけです。

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この記事を書いた人

元警察官。警察組織の内情や、
理不尽な労働環境で消耗しないための考え方を発信しています。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 中学生の時
    親が警察官やってる子がいたんですよね
    当時の私は警察に世話になったこともあって敵視しており、
    「役立たずの癖に偉そうな態度して税金で飯食ってる税金泥棒やんけ、お前の親なんて仕事中に車に轢かれてミンチになれや、ついでにお前も一緒に死んどけ」
    って複数人で罵倒したんですね
    そしたらその子、不登校になっちゃったんですよ
    親が中学校まで来て、教師からも聞き取りがあったんですが
    「そんなこと言ってません」と言い切ったら逃げ切れました
    今となってはほろ苦い思い出でございます(笑)

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