私が警察官時代、交通違反者から日頃言われ続けていた決まり文句があります。
それは、「どうせノルマの為でしょ?」です。
当時の私は、ノルマなんかの為に仕事をしている訳では無い。
交通事故をなくす為、治安を良くする為に仕事をしていると回答をしていました。
仕事以外でも、親族や友達にも同じ回答をしていました。
でも、辞めた今だから言える事ですが、ノルマはあります。
警察組織では、ノルマの事を努力目標と言い換えて誤魔化していますが、それは社会通念上ノルマなんじゃ無いの?と私は思います。
そこで今回の記事では、元警察官の私がノルマについて思う事を語ります。
ノルマ達成しなくてもクビにはならない
説明した通り、警察にもノルマはあります。
いくらゴンゾウ警察官(全く仕事しない奴の警察用語)でも、殆どの人が毎月課せられた件数を達成してきます。
しかし、ゴンゾウ中のゴンゾウはその課せられた目標件数さえ達成しようとする気さえありません。
それでも、警察をクビにさせられる事はありません。
何故かというと、公務員は懲戒処分に該当する行為をしない限り、不当な理由で職員をクビにする事が出来ないからです。
「仕事しない奴を辞めさせるのは正当な理由だろ」
と思われるかもしれませんし、私も思います。
でも実際、全く仕事をしない警察官は私が退職時にも警察官として働き続けていましたし、同年代警察官と同じ給料を貰っています。
このような現実があるので、彼らは相変わらず仕事をしないのです。
ただ、クビになることが無いだけで、勿論成績低調者は内勤に入ることも昇進することも出来ません。
もっとも、ゴンゾウ警察官はハナから警察組織にしがみ付いていたいだけで、階級を上げたいとか功績を残したいなんて全く思っていませんが。
実際に存在したゴンゾウ警察官
私が勤務していた警察署でも、あり得ない位仕事を全くしない警察官がいました。
こういう奴がいるから、警察にもノルマが必要なんだと私は思います。
実際に私の職場にいたゴンゾウ警察官をご紹介します。
110番無視するゴンゾウ
私が勤務していた某警察署は、一般的に言えば都会でした。
中には、4人勤務員の交番もある位です。
1日の現場臨場は大体10件を超えていました。
ですので、殆どの警察官は仮眠時間を惜しんで対応した事案の書類作成を行なっていました。
そんな中、全く現場に行かない強者がいました。
通常、受け持ち管内で110番事案なり署に直接通報があった事案が発生した場合、自ら無線を吹いて現場臨場しますし、それが警察組織の常識です。
なんなら、他管内で発生している事案で人手が足りなさそうな状況があれば率先して応援に向かいます。
ところがその強者は、受け持ち管内で事案が発生しても対応しようとしないどころか、その事案が発生した場所から逃げるようにしてパトカーを走らせるのです。
なぜそれが分かるかというと、パトカーのナビに周辺車両が表示されるからです。
あまりにもあからさまに逃げるので、本署の司令係もそいつの管内で現場が発生すると間髪入れずに無線で、
「現場へ向かえ」
と指令をだすようになりました。
ちなみに、こういうゴンゾウ警察官に限って時間外手当だの休日が少ないだの文句ばかり一丁前です
勿論、周りの勤務員もこういう警察官が困っている時に手を差し伸べる事もなくなります。
まぁ、自業自得ですがね。
交通違反見逃しゴンゾウ
警察官なら分かると思いますが、正直違反を認めない奴の対応はクソ面倒です。
できる限り説得して認めさせなければならないし、認めなかった場合切符のみでは済みません。
違反者が否認している理由を取調べして供述調書を作成しなければならないし、否認状況の見分も行わなければなりません。
それだけで長時間拘束されてしまい、他の仕事が出来なくなります。
ですが、警察官である以上相手が誰であろうが違反は違反ですので切符は切るべきです。
私も違反した奴に対して下手に出て機嫌を取るのが苦手でしたので、結構否認を貰いました。
確かに時間は掛かるし精神的にも疲れますが、見逃す事など一度もありません。
ですが、警察官の中には出来るだけ楽をしたい人が一部います。
それが、交通違反見逃しゴンゾウです。
交番勤務では、基本的にいつも決まったペアで当直勤務を行います。
たまに相勤者が休暇を取ったり別業務が入ったりすると、駐在員や他の交番勤務員と便宜的にペアになる事もあり、その時に交通違反見逃しゴンゾウとペアになりました。
今でも忘れませんが、そいつは完全に相手を見て切符を切っています。
土木作業員が乗っているハイエースやいかにもヤンキーが乗ってそうな車は見逃して、高齢女性や初心者マークが貼ってある違反者ばかりを狙っていました。
当然、私は当時の相勤者に、
「あれ違反ですよね、行きましょう。」
と促しましたが、
「そう?ちゃんと見えてなかったわ。」
と誤魔化しまくっていました。
要は、弱い者を虐めていたのです。
これはもはやゴンゾウ警察官というよりクソ人間だと私は思います。
勤務中永遠とゲームゴンゾウ警察官
交番のお巡りさんに限ってですが、月間のノルマさえ達成すれば後は事案対応だけしとけば何も言われる事はありません。
ですが、どこの会社でもノルマの達成は当たり前で、それ以上の成果を求められます。
本来、警察にノルマが無くたって警察官は真面目に働くべきです。
しかし、ゴンゾウは違います。
私が交番警察官時代にペアになったおじさん警察官は、月初にノルマを全て終わらせて、残りの日数はびっくりする位仕事をしません。
仕事をしないどころか、お客さんから見えない場所で永遠とスマホゲームをしているのです。
後数年で定年退職する為、全く仕事をやる気がないのです。
当時の私は、警察学校を卒業したばかりで仕事が全然分からなかったので、早く一人前の警察官になる為に職質や交通取締りを沢山行なって経験値を高めたいと思っていました。
周りの同期生も、交通取締りや職質検挙で成績を収めていたので、正直焦りを感じていました。
そんな中、私のゴンゾウ相勤者は現場以外一歩も外に出ず交番でゲームをしているだけですので、検挙実績が上がる訳ありません。
案の定、若手の私は当直時間中に実績を上げられないので、非番休日に交通課に顔を出して取締りに参加させてもらったり、刑事課員のガサに同行させてもらって検挙実績を上げていました。
結論、ノルマは必要です。
世間一般的に、警察にノルマがある事はおかしいと思われるかもしれません。
しかし、私は警察組織にノルマは必要だと思います。
もし、ノルマがなければ先ほどご紹介したゴンゾウは間違いなく全く仕事をしなくなります。
そうなると、マジの税金泥棒になります。
皆さんが思っている程警察官は真面目に働く人ばかりではありません。
本来、悪い奴を罰して弱い者を助ける立場にあるのが警察官だと私は思っています。
しかも他の企業を経験していない人には分かりませんが、警察は間違いなく高待遇です。
高い給料が支払われる上、福利厚生も完璧です。
私は現在農家で、警察官時代の給料より遥かに低い給料しか貰っていません。
しかし、正直警察官時代よりも労働時間は圧倒的に長いですし毎週休日がある訳では無いです。
私だけで無く、公務員以外の仕事ってある程度生産性のある仕事をしないと給料も上がっていかないし、文句をいえる環境に無いと思います。
その反面、ゴンゾウ警察官は自分が働かない癖に文句ばかり言います。
なのに勤続年数が上がるにつれて給料も上がっていきます。
こういうお荷物に仕事をさせる為にも、ノルマは絶対に必要なのです。
まとめ
今回は、警察組織に存在するノルマについて、元警察官の私が思う事についてご紹介しました。
国民が警察官に求めているのは、正義感に従って自発的に悪人を検挙して被害者を救う姿です。
しかし、実際そんな優秀な警察官ばかりではありません。
公務員という必要最低限の仕事さえしていればクビにならないシステムを利用して、全く働かないゴンゾウ警察官が存在するのです。
こういうクソカス野郎を働かせる為には、ノルマが必要なのです。
私が警察組織にいる時に幹部がよく言っていたのが、
「警察官は他の企業で使い物にならない」
という言葉です。
恐らく、これはゴンゾウ警察官に向けたものだと私は思います。

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