2月29日三井アウトレット駐車場で、2歳の女児が車に轢かれて死亡する事故が発生しました。
駐車場に頭から駐車しようとした時に、女児を轢いてしまった事故形態です。
乗用車を運転していた運転手は事故原因について、「気付かなかった」と供述しているそうです。
また、今回の事故は両親が目を離した隙に発生した事故です。
勿論、運転手が周囲の安全確認を怠っていたからこそ発生した事故なのですが、被害女児の両親が注意深く監視をしていれば防ぐ事が出来た事故であったかもしれません。
今回の記事では、上記の発生した死亡事故を踏まえ、どうしたらこのような事故を防ぐ事ができるのか、元警察官の私が自身の経験を元に解説していきます。
運転手が注意すべき事3点
まず、今後同様の事故を起こさない為に、車の運転手が注意すべき事をご紹介します。
かもしれない運転の徹底

かもしれない運転とは、「もしかしたら信号を無視して突進してくる車があるかもしれない」「もしかしたら死角に子供が座っているかもしれない」など、最悪の事態を常に想定して車を運転する安全運転方法です。
この記事を読んでくださっている方の殆どは、普段車を運転されている方だと思います。
私もそうなのですが、運転になれていると心のどこかで「今日も事故は起きないだろう」と思って運転をしてしまう事があります。
私が最近実感した事を例に出すと、
夜間街灯がない道を走行中、信号の無い横断歩道がありました。
その横断歩道はあまり歩行者が横断する事がなく、特に夜遅くに歩行者が横断する事は滅多にありません。
ですので私は、「歩行者はいないだろう」と横断歩道を通過しようとした時、歩行者が横断歩道に差し掛かろうとしていました。
幸いな事に、歩行者はまだ横断歩道を渡ろうとしていなかったので歩行者妨害は辛うじてしませんでした。
しかし、あのまま歩行者が横断歩道を渡ろうとしていたら、人身事故に発展していた可能性もあります。
そこで私自身が、「安全運転ができていない」と実感しました。
今回発生した死亡事故に置き換えると、恐らく運転手は「駐車枠に駐車するだけだから、まさか人を轢く訳ないだろう」「死角に子どもがいるわけないだろう」と思って運転した結果、事故を起こしてしまったと思います。
決して故意に起こした事故では無いと思いますが、だからと言って奪ってしまった命は戻ってきませんし、一生かけて罪の十字架を背負っていかなければなりません。
車を運転するという事は、それだけの覚悟を持たなければいけません。
ですので、我が身に置き換え、漫然と運転をするのではなく「常にかもしれない運転」を心がける必要があるのです。
ちなみに、私がパトカーを運転する際は常にこの「かもしれない運転」を心掛けていましたし、そのおかげで事故は一度もありません。
発信する前の一周点検

これは、パトカーを運転する前に行う、乗車前点検の一環として行われていた点検です。
乗車する前に車の周りを一周確認する事で、乗車した時に死角となる場所の安全確認を行う目的です。
実際、駐車場から後退した際に子供を抱いた母親に衝突した事故が過去に発生しています。
TBSニュース
低障害物に衝突してしまう物損事故もそうですが、死角になる部分が原因で事故が起きてしまうケースは、私が警察官として受理した事故の中でも多かったです。
普段からこの「一周点検」を運転前のルーティーンにすることで、もしかしたら発生するかもしれない事故を防げるかもしれません。
これをやらなくても生涯事故を起こさない可能性の方が高いと思いますが、過去に発進時に事故を起こした運転手の全員が、まさか事故を起こしてしまうなんて思っていません。
やらない後悔よりやった方が良いに決まっていますので、必ず習慣化して下さい。
道路交通法の遵守

私は、かもしれない運転と道路交通法を遵守する二点を守って運転をしていれば、第一当事者として事故を起こす可能性は極めて低くなると思います。
そもそも、道路交通法が設定されているのは、過去に起きた死亡事故や重大事故を受けて、二度と同じ過ちを犯さない為に設定されているのです。
ですので、道路交通法を完璧に守っていれば、巻き込まれてしまう事故を除いて、自らが原因となる事故を起こす可能性はかなり低くなります。
私が警察官として交通違反処理を行った運転手の中には、「違反を知らなかった」という人もいました。
また、信号無視や一時停止違反、横断歩行者妨害違反等の交通違反が原因で起きる死亡事故は毎年発生しています。

このグラフを見れば、警察が何故あんなに隠れて交通取り締まりをしているのか分かると思います。
実際に、交通違反が原因で交通事故が発生しているからなのです。
だからこそ、全国の運転手が道路交通法を守って運転をすれば、交通事故は間違いなく減ります。
小さい子どもがいる家族が気を付けなければいけない事

それは、車が走行する場所では絶対に子どもから目を離さない事です。
24時間365日常に監視できればそれが一番安全に決まっていますが、それは不可能です。
しかし、いついかなる時も車が走行する場所では、子どもから目を離してはいけません。
今回の事故で被害に遭った女児の両親も、まさか目を離した隙に子どもが車に轢かれてしまうなんて想像していません。
しかも、事故発生場所は三井アウトレットという情報ですので、家族でショッピングをしようと楽しみにしていたところに起きた事故だったと思います。
ご両親は自分を悔やんでも悔やみきれないですし、出来る事なら時間を戻したいと何度も祈っている筈です。
事が起きてからでは事実を変える事はできないので、今から私たちができる事は、このような惨事を起こさない為に車が走行する場所では常に子どもを監視する事です。
子育ては辛いですし、負担になりますが、取り返しのつかない状況にならない為に必要な労力です。
まとめ
今回の記事では、三井アウトレットで発生した死亡事故を踏まえ、私たちに今日から出来る対策について元警察官の私が自身の経験と知識を踏まえて、解説をしました。
事故を起こした運転手も被害者とそのご家族は、まさかこんな事になるなんて思ってもいません。
しかし、私が記事でお伝えした対策を完璧に守っていれば、防ぐ事は可能です。
今後、このような悲惨な事故を起こさない為にも、ご紹介した対策方法を習慣化して下さい。
私も、今回のように小さな命が奪われるニュースを見るたびに、胸が胸が苦しくなります。
元々犯罪被害者や事故被害者を少しでも無くしたいと思い、警察官になりましたから。
ですので、この記事が出来るだけ多くの国民に読んでいただき、対策を講じてほしいと思います。

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