安否確認は絶対警察に依頼すべきです。【その理由を元警察官の私が解説します。】

警察官が対応する通報の中には、
遠方に住んでいる家族と連絡が取れない
といった安否確認があります。

少子高齢化の影響なのか、多く皆さんが思っているよりこういった通報は多いです。

そしてこの記事で最も伝えたいことは、安否確認は警察に任せるべきという事です。

その理由について以下の記事で解説してきます。

目次

安否確認を警察に任せるべき理由

先ほども説明した通り、安否確認は警察に任せるべきです。

私がそう言える理由、
警察に通報すれば早期対応してくれる
行方不明届に切り替える事が出来る
緊急性の高い場合は強行突入できる
亡くなっている場合がある
の4つです。

それぞれの理由について解説します。

警察に通報すれば早期対応してくれる。

一つ目の理由は、早期対応が可能である点です。

安否確認を依頼する人は、一刻も早く生存確認をしたいと思っています。

事故なり事件なり総じて言える事ですが、110番通報すれば最も近くにいる警察官が現場まで駆けつけてくれます。

安否確認だと対象者の自宅ですね。

少なくともそこでインターホンを押して在宅確認をする事は可能です。

考えたくはありませんが万が一亡くなっていたとしても警察官なら異臭で分かります。

ですので、
直ぐには確認することが出来ない
という状況であれば、迷わず警察に通報していただいて大丈夫です。

行方不明届に切り替える事が出来る

二つ目の理由は、状況によって行方不明事案に切り替える事が出来る点です。

これはよくある事で、安否確認した結果不在で連絡も繋がらない場合行方不明事案に切り替えて捜査します

但し、本人の家族や監督者じゃ無いと届ける事は出来ません。

家族等が行方不明届を提出した時点でその情報が警察のネットワークに共有されます。

そして行方不明者が特異行方不明者認知症、自殺企図者等の緊急性が高い行方不明者)であった場合、警察は総力を上げて捜査します。

車を利用しているならNシステムによって検知する事が可能ですし、認知症老人であれば全勤務員と消防団が協力して捜索に努めます。

早ければ早い程発見できる可能性も高くなります

こう言った点からも、安否確認は警察に依頼すべきなんです。

緊急性の高い場合は強行突入できる

3つ目の理由は、
本人がヤバい状況なら突入出来るから
です。

警察官が人の敷地内に入るには、
居住者の許可
令状
の何れかが必要です。

基本的にはです。

例外として急病人を救助する為に上記二つを得る時間が無い場合、即時強制で建物に入る事が出来るんです。
(警察官職務執行法第6条)

実際私も屋内で人が倒れているのを確認し、窓ガラスを割って突入した事があります。

残念ながら、その時は亡くなっていました。

でも仮にまだ息があった場合、警察官なら救助する事が可能です。

こういった対応も警察しか出来ないのです。

亡くなっている場合がある

最後に紹介する理由は、
亡くなっている場合があるから
です。

あまり考えたくはありませんが、先ほど触れたように私も安否確認経由で亡くなった方を発見した経験があります。

こうなると、警察は事件性の有無を判断する為に「検視」を行います。

殺人事件の可能性もありますから

そこでもし一般人がズカズカと屋内に入ったとすると、証拠を消してしまう可能性があるんです。

例えば、犯人特定に繋がる
指紋
足跡
等です。

私も安否確認の現場を対応する時は、なるべく証拠保全に努めていました。

こういった配慮を一般人は出来ないので、安否確認は警察に任せるべきなんです。

安否確認の判断基準

ここまでの説明で警察に依頼した方が良い事は理解したと思います。

ですが、どういう状況になった時に依頼すれば良いか分からないと思います

よって、ここで安否確認の判断基準について紹介します。

対象者が遠方に住んでいる場合

一つ目が、安否確認したい人が遠方に住んでいる場合です。

遠方に住んでいると、自身で確認するには時間が掛かってしまいます。

しかもただ連絡が付かないだけで、元気だったとすると無駄足になります。

なので、こういった場合は警察に頼って大丈夫です。

対象者が近隣住民の場合

二つ目が、安否確認したい人が近隣住民の場合です。

何故警察に依頼した方が良いかというと、勝手に入ると法律上まずいからです。

ポストも溜まっているし暫く顔見ないから確認しよう


と思って勝手に入った結果、ピンピンしていたとします。

親切心で行った事だとしても対象者が、

何で勝手に入るんだ!

と言われてしまったらどうしようもありません。

その点、警察なら様々なケースを想定して対応しますし、結果訴えられたとしてもそれは警察です

リスクヘッジの観点からも、この場合は警察に依頼しましょう。

異臭がする場合

対象者の家から異臭がする場合は迷わず警察に通報してください

人が亡くなって時間が経過すると腐敗臭がします。

もし隣家から嗅いだ事の無いような異臭がする場合は、中で人が亡くなっている可能性があります

ポストの中身が取り込まれていない場合

最後に紹介するのが、ポストの中身が取り込まれていない場合です。

警察官も安否確認の現場に臨場した時、一番最初に見るのがここです。

一週間二週間も放置していたら結構パンパンになります。

ここから考えられるのは、
長期旅行に行っている
何らかの理由で外に出ていない
の二点です。

これだけで孤独死が確定する訳ではありません。

ですが、通常の生活を送っていたら取り込む筈です。

万が一がありますので、ポストの中身が取り込まれていない状況なら安否確認を検討した方が良いです。

独居高齢者の家族に対するお願い

最後に私から、独居高齢者の家族と別居されている方にお願いしたい事があります。

それは、
可能な限り訪問する事
です。

「別居している高齢の家族と連絡が取れなくて心配」という通報は結構多いですし、少子高齢化に伴って増えていくと思います。

結果、私達が臨場した時には亡くなっている事も珍しくありません

これってとても悲しい事ですし、もっと早く見つけてあげていたら助かっていたのかもと毎回思います。

勿論、仕事だったり育児その他の事情で頻繁に様子を見る事は難しいのも分かります。

私の現在家族と離れて暮らしているので。

でも実際に家族が孤独死したら絶対後悔すると思うんです

最後の瞬間まで一人であの世に行くなんて私だったら嫌です。

そんな辛い思いを親にさせない為にも、可能な範囲で大丈夫ですので定期的な訪問をお願いします

勿論、自分で行けない時はデイサービスを利用するのも一つの手ですし、金銭的に余裕があれば施設への入居も良いと思います。

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この記事を書いた人

元警察官。警察組織の内情や、
理不尽な労働環境で消耗しないための考え方を発信しています。

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